国際自動車(kmタクシー )のベテランドライバーに聞く。ぶっちゃけ、kmタクシーってどうなの?

PROFILE髙橋さん。板橋営業所所属。タクシードライバー。2011年中途入社。

「おバカ」を自称する、
ベテランドライバーに聞く。

ーさて、今回は「タクシー業界のぶっちゃけ話」、なんてテーマで取材をさせていただきます。
え、何これ録音すんの?マジか〜、
変なこと言えねえな!

ー…いえ、ぜひ「変なこと」言ってください(笑)。さて、まずはご自身についてざっくばらんにお話しいただきたいのですが。
まあ、社内のムードメーカーって立ち位置だと思うけどね。でも、無理やりムードを作ろうなんて気持ちはなくて、あくまで素の自分でいるだけだよ。元々、昔からバカみたいなことば〜っかり言ってるからね。この記事でもさ、国際自動車(kmタクシー )の「おバカちゃん」担当って紹介しておいてよ。

ーはい、仰せのままに。ちゃんと書いておきますね。
でもね、「おバカ」な時もあれば、ちゃんとする時もある。お客さまの中には、喋るのが苦手な人だっているからね。その辺りのバランスは考えながら上手くコミュニケーションを取りますよ。でもね、どんなお客さまでも「挨拶」だけはデカイ声の方がいい。元気に挨拶されて嫌な人なんていないからさ、タクシーに乗った時に「おはようございます!」「こんにちは!」って言うんですよ(と言いながらカメラに向かってピースをする)。

ー取材中のテンションも半端ないですね。でも、こうして取材中に急にピースをされても、なんか嫌な気がしない。これがムードメーカーの力…。いや、だから「ムードメーカー」じゃなくて「おバカちゃん」なんだって。

ギリギリまで教えて!
タクシー業界の「ぶっちゃけ」

ーさて、ぜひ「タクシー業界のぶっちゃけ話」を教えてほしいです。
実は私、昔は違うタクシー会社にいたんですよ。合併してkmタクシー の社員になったってワケ。だから、他のタクシー会社との違いはひしひしと感じていますよ。まあ、ぶっちゃけ言うと、以前の労働環境はあんまり良くなかったね。国際自動車(kmタクシー)と合併してから変わってから施設はきれいだし、その辺でタバコを吸っているなんてこともないし、ごみが散乱していることもない。

ーなるほど、会社によって労働環境は結構違うんですね。kmタクシー に合併して、働き方は変わりました?
うーん、私の仕事のスタイルは、そんなに変化していないかな。元々タクシードライバーだったから、今更研修を受けて矯正されるワケでもなかったね。でも、新卒の子たちへの研修の様子を見てると驚くよ。こんなに丁寧に仕事を教えてもらえるの?って。私がタクシードライバーになった時は、何かを教えてもらうことなんてなかったんだから。自分のスタイルを持って試行錯誤で乗務に当たるしかない。
だからこんなキャラになっちゃったんだけどさ。
まあ、「自分のスタイルで仕事できる」ってのも魅力の一つだったけどね。

ーふむふむ。どんどん深掘りしたいと思うのですが、給料の方は…
給料ね。ぶっちゃけ言うと、kmタクシーに入って給料は下がったよ。前の会社の方が高収入だった。売上の何%が収入として自分に入るか…その割合が違ったんだよね。
でも、給料が下がる=マイナスポイントでもないんだな、これが。

ーと、言いますと。
kmタクシーではタクシーチケットが使えるんですよ。それに専用の乗り場もある。前の会社は兎に角走り回ってお客さまを探すしかなかったから。給料は高かったけど、それを実現するための仕事量は凄かった。これはポイント。タクシーチケットが使える会社と使えない会社じゃ全然働き方が違う。
タクシー業界への転職を考えているなら、調べておくといいかもね。

ーそんな違いがあったんですね。それは初耳…。
色んな「ぶっちゃけ話」があるけどさ、他社との違いって言うとタクシー業界での新卒採用はウチが最初に始めた取り組みだよね。これも、最初は思ったんだよね。社会を知らない状態でタクシードライバーが務まるのか〜?って。でも実際は違った。新卒、俺らより「真面目」で「頭の回転が早い」んじゃね?

って。ベテランのドライバーは、社会を知っている分だけ頭が固くなっているのかも。逆に勉強になったんだよね。若手の方が柔軟に仕事をこなしている感じがある。新卒でタクシードライバーっていう選択肢は大いにアリだよ。

ーなるほど。ここまで聞くとタクシー業界の中でもkmタクシーは先進的な取り組みをしてきた、と伺えます。
「新卒採用」についてはね。でも、ぶっちゃけkmタクシー以外の会社も優れている会社はたくさんありますよ。他社さんと勝負して、
すべての項目において「kmタクシーが上だ!」って言えるのって、本当に目指すべき目標とは思わないんだよね。

それぞれに得意分野があって当然だから。そんな中で、敢えてkmタクシーを選んで乗ってくださるお客さまがいるという事実が大切で。そのお客さまを大切にすることがいちばん目指すべき目標なんじゃないですかね。あれ、俺なんか真面目に答えてない?

ーいえ、真面目に答えていいんですよ。取材なので。

突撃取材もそろそろ終わり。
最後に、こぼれ話をば。

ー本当に、色んな話がありますね。
他にも色々とありますけどね。実はね、俺の隣りに座ったお客さまは幸運になるというジンクスがある。

ーへえ、具体的には?
忘年会とかの時期に、20分時間が空いたからパチンコ行こうよってなる。最近はコロナの件もあるからなかなかそんな機会もないけどね。そういう時に俺の隣りに座った人はよく出るんだよね。ジャラジャラと。

ーなるほど。だから、タクシーに乗ったお客さまも幸運になると。
そうそう。ただね、この話に該当しない人もいて。所長だけは、一緒にジャグラー打ちに行ってもなぜか光らないんだよね。
所長にはこの幸運の力が効かない。
偶然通り掛かった所長:お前、取材でそんな関係ない話すんなよ!(笑)
ー(なんなんだ、この空気感は…)

俺の隣に座った人は運が良くなるんだけどね〜、なんで所長の所長のジャグラーは光らないんですか?

偶然通り掛かった所長:うるさいよ!

(↓凹んだフリをしている)

そういえば、最近所長から「個タク」受けろ、って言われるんだよね。個人タクシーっていうのは、一定の年数働いていて、なおかつ違反・苦情のない優良ドライバーが受けられる。kmタクシー の行燈を付けた上で、個人タクシーができる「km個タク」ってのがあって。それを受けようかなって。勉強しなきゃなあ。

ー勉強するって何を勉強するんですか?
…知〜らない。

ー(ええええええええええ)知らないんですか…?
いや、これから勉強するんですよ。あ、この個タク受かるまでを密着取材してくれてもいいよ。てか、それやったら面白いんじゃない?

ーなるほど、それ検討させていただきます!そろそろ取材が終わりますが、何か話し漏れてることってありますか?
ないですないです!全部話したって!これ以上しゃべくったらまた所長に怒られちゃうって!

fin.
(つづく…のか?)