4月は新入社員が入社し、研修が開始される時期です。3月まで学生だった新入社員たちが社会人マインドを身につけるこの期間は、彼らの今後の社会人生活を支える上で重要な期間の一つとなります。
国際自動車(㎞タクシー)の2016年度の入社式の様子はこちらから『新たに104名のフレッシュな仲間を加えた、2016年度国際自動車(㎞タクシー)の入社式をレポートします!』
入社間もない4月が企業にとって勝負所だと言っても過言ではありません。特に大勢の新入社員を迎え入れた企業にとっては「同期同士の人間関係や信頼関係、団結力を醸成すること」が課題となります。チームで協力して働くスキルが培われないまま現場へ配属されてしまうと以下のような弊害が起こります。
1、目標が共有できておらず、一人ひとりの意識がバラバラ
2、言われたことしかやらない受け身の姿勢が多く、一人一人が主体的でない
3、協力して目標達成をする風土ではなく、個人プレーに傾いている
そんな会社の成長スピードや規模を大きく左右する「チームビルディング研修」を上手く行っている会社が国際自動車(㎞タクシー)です。今回は、国際自動車(㎞タクシー)の『新入社員研修を成功させる3つのポイント』を取材してまいりました。
『いまどきの企業は真夜中に研修を行う!?タクシー会社のユニークな新入社員研修「kmウォーキング」に密着。』という記事で触れているように、国際自動車(㎞タクシー)が行っている新入社員研修は、真夜中に都内の観光スポットを35km歩くという内容です。
研修に参加した2016年度の新卒入社員104名は、夕方の6時に赤坂から出発します。
その後は5〜6名のチームごとに歩き続け、
東京タワーに行ったり、
浅草に行ったり、
スカイツリーを横目にどんどん進んでいきます。
およそ5つの観光名所をチェックポイントに、全長約35kmの道のりを12時間ほどかけて歩き続けるこの研修の運営は全て国際自動車(㎞タクシー)が行っています。
研修コースの設定から当日のスタッフの配置まで、運営しているのは全て国際自動車(㎞タクシー)の社員たちです。自社で企画しているからこそのメリットは2つあります。
【メリット1】目的に合った研修ができる
今回の研修コースを設計したのは、人財研修課の社員たちです。彼らは都内を仕事場にするタクシードライバーたちに教育を行うプロフェッショナル集団です。東京の街を知り尽くしている彼らがコース決めをしているからこそ、主要な観光名所を余すことなく堪能できる内容になっているのです。
上野公園でパンダと記念撮影
新入社員たちは同期と楽しみながら都内の街を歩くことで、これから働く東京の街を無意識に脳内に焼き付けています。いざ現場に配属され、都内を走る際に「ここは研修で通ったことのある場所だ!」と思うだけで、地理を覚えるスピードが格段に上がります。自分の足で歩いて道を確認することで「この道は細いからお客さまはタクシーを止めにくい」「ここはお客さまとの会話に繋がるスポットだ」など実際の現場で役立つ知識を身につけることができるのです。
自社で研修を企画した結果として、実践で役立つ内容を盛り込むことが可能となり、目的に沿った研修を行うことができるのです。
【メリット2】運営側のモチベーションが上がる
『㎞ウォーキング~2016~みんな仲間だ!!』は2016年度で3年目を迎え、社内ではまるでお祭りのような恒例行事になっています。というのも、国際自動車(㎞タクシー)では研修の企画・運営に「人財研修課」「人財採用課(人事)」「役員」たちが関わっており、みんなでゼロから作り上げたという意識があるからです。
新入社員たちを笑顔で見送る社員たち
研修は会社全体で取り組むイベントのようにすることを心がけた結果、今年は研修当日に各タクシーへ「本日は新入社員研修『㎞ウォーキング~2016~みんな仲間だ!!』が行われています」という無線が入り、近くを営業中の先輩タクシードライバーたちが新入社員たちに声を掛ける微笑ましい様子が見られました。国際ハイヤー株式会社の営業所近くでは、「「がんばれ!残すはあと30km!」と書かれたハイヤーとともに、職員やドライバーたちが応援に駆けつけてくれました。
新入社員研修が成功するかどうかは、運営側のやる気にかかっています。「将来会社を背負って立つ人材に育てたい」という意識を全体で共有できている会社の研修の質が高いのは言うまでもありません。国際自動車(㎞タクシー)では研修に携わる人数を増やすことで、効果の高い研修を可能としているのです。
いかがでしたでしょうか?
国際自動車(㎞タクシー)が新入社員研修を成功させている秘訣の一つは、研修を自社で行うことにありました。次回は、特に「チームビルディング」に焦点を当てて、新入社員研修を成功させる2つのポイントをお伝えします。
以上、「タクシー会社のユニークな研修に学ぶ、新入社員研修を成功させる3つのポイント【企画・運営編】」でした!