ノルマに追われた新卒時代。
大切なのは「柔軟な強さ」。
キャリア入社で活躍中の田中さん。まずは、これまでのご経歴についてお聞かせください
最初のキャリアは高校卒業後まもなく、大手飲料メーカーへ新卒入社してルートセールスの仕事をしていました。正直に言うと、当時は「勉強したくない」「早く稼いで楽な生活をしたい」という甘い考えで選んだ道でした。高校時代の先輩が働いていた職場という縁だけで決めた場所で、特別な志はありませんでした。
ルートセールスの仕事は、ハードなイメージがあります
想像以上に過酷でした。自動販売機の商品を補充するだけでなく、新規設置の飛び込み営業や売上のノルマもありました。絵に描いたような体育会系のノリで、「とにかく数字を上げろ」という圧力がすごかったです。時に、自分の良心が痛むような仕事を任される場面もありました。そんな毎日に疲弊してしまい、結局、次の職場も決めないまま逃げるように辞めてしまいました。その後、しばらく派遣社員として働いたのですが、その期間が大きな転機となります。
有給消化中にお小遣い稼ぎで始めた運送業者の倉庫作業や、水産市場での仕分け作業。単純なルーティンワークでしたが、少しずつ「働く」という感覚を取り戻すことができました。「辞めたら他で通用しない!」。前職でそんな言葉を言われましたが、いざ外に出てみると、意外となんとかなるものでした。ただ、自分の精神的な弱さを克服したかったというのも本心でした。独学で心理学の本を読み漁りました。
心理学の学びから、どのような答えを導き出したのでしょう?
以前は、職場特有の考え方に毒されてしまっていたのだと気付きました。さまざまな仕事を経験した今、自分なりの指針ができ、物事を柔軟に考えられるように。驚くほど気持ちが楽になりました。そろそろ、もう一度腰を据えて働いてみようと、前向きな転職へ踏み切ることができました。
「やった分、自分へ返る」場所。
決め手は、100年続く「安定感」。
転職へ踏み切った田中さん。なぜ「タクシードライバー」という選択肢が生まれたのでしょう?
相変わらず、業界・職種に対する強い希望はありませんでした。ただ、再出発するなら、やった分だけ自分に返ってくる歩合制の仕事に挑戦してみたいと思っていました。きっと、合う仕事が見つかるだろうという良い意味での開き直りもありましたね(笑)。企業について調べる中で偶然見つけたのが、国際自動車(kmタクシー)でした。
kmタクシーへの入社の決め手は、何だったのでしょう?
採用担当の方の印象が抜群に良かったことが、一番の理由ですね。他のドライバー職の面接も受けましたが、国際自動車(kmタクシー)の採用担当の方は私の話をしっかり聞き、一人の人間として向き合ってくださっている感覚がありました。あとは、会社の歴史が長いこと。これから何十年と働くことを考えた時、この100年企業という重みと「安定感」は大きな安心材料でした。
実際に乗務を始めてみて、率直な感想を教えてください!
前職のような執拗なノルマの重圧も、ドロドロした人間関係の煩わしさもありません。様々なお客さまとの出会いがありますが、基本的には一期一会。前の仕事が次の仕事へ影響するということがなく、一つひとつの仕事が独立しています。何があってもその場限り。ですから、仕事に対するストレスは少ないです。また、一番の変化は、お客さまからの「言葉」ですね。直接「ありがとう」と言ってもらえる環境。これは今までの仕事ではありませんでした。ルートセールスや仕分けは「やって当たり前」の世界。でもタクシー業界の仕事は、目的地にお送りすることで感謝されるんです。言葉一つで救われたという瞬間は何度もありますね。
幸せに生きるための哲学。
それは「余裕」と「〇〇」にある!
ドライバーとして、一番大切にされていることは何でしょう?
売上も大切ですが、まずは「絶対に事故を起こさないこと」が最優先。研修で口酸っぱく言われた「防衛運転」という言葉が私の指針となっています。周りの車が「何かするかもしれない」と常に予測して動くんです。私生活の運転では意識していなかったことですが、ドライバー職に就いてからはそこを徹底しています。運転中にカッとなったり、無理に急いだりしない。「譲っちゃおう」と思える余裕を常に持つようにしています。「ゆっくりやればいい」という感覚でいる方が、結果として安定して長く続けられる気がするんです。
安全管理への意識、流石です。田中さんの仕事のスタイルについてお聞かせください!
「仕事=人生」ではない、考え方を大切にしています。タクシーは隔日勤務で自分の時間が作りやすいのが魅力です。休みの日はカフェに行ったり、のんびり散歩をしたり。ガツガツ予定を詰め込むより、心穏やかに過ごす時間を大切にしています。僕にとって仕事は、あくまで「幸せに生きるための手段」。ストレスを溜め込まず、自分に合ったペースで歩み続けることが一番だと思っています。
kmタクシーが掲げる「ホスピタリティ」。田中さんはどう捉えていますか?
僕は「押し付けにならない親切」だと思っています。お客さまによって求めていることは千差万別。それを読み取って、そっと寄り添う。これって、自分自身に余裕がないと絶対にできないことなんです。だから、健康管理も仕事の内。そこで、用意しているものがあります。
バタピーです。
眠気防止と血糖値管理のために「バタピー(バターピーナッツ)」を常備しています(笑)。血糖値の急上昇を抑えてくれるので、常に冷静でいられるんです。バタピーがプロの仕事を支えているんですよ(笑)。
なんと、意外な物が仕事のカギになるんですね…!最後に、今後のビジョンを教えてください!
正直、「絶対にドライバーじゃなきゃ嫌だ」というこだわりはありません。もし内勤への職種変更などのチャンスがあり、自分が必要とされれば、そんな道も考えてみたいですね。場所がどこであれ工夫しながら、平穏で充実した生活を守りたいと思います!
本日は貴重なお話しをありがとうございました!
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