国際自動車(kmタクシー)のハイヤードライバーの1日をご紹介!

PROFILE.
鈴木(すずき)さん。ハイヤードライバー。国際自動車(kmタクシー)株式会社(横浜) みなとみらい営業所所属。2009年2月キャリア(中途)入社。前職ではスーパーや酒屋さんなどをコンビニエンスストアに変える「コンビニの開発」を行っていた。(取材日:2015年4月24日)

今回お話を伺ったのはハイヤードライバーの鈴木さんです。鈴木さんは現在大手食品メーカーの社長車の専属ドライバーをしています。ハイヤードライバーの仕事内容や、気を付けていること、本音を伺ってきました。

ハイヤードライバー鈴木さんの1日のスケジュール

お客さまから事前に頂く1週間分のスケジュールをもとに予定をたてます。
1日の流れはだいだい、以下の通りですね。

6:10 出庫 営業所を出庫し、仕事がスタート
7:20 迎え 社長の自宅までお迎えにあがります
約束の時間の20分~30分前には到着しています
8:00 送り 職場までお送りします
9:00~
10:55
送迎 社長のスケジュールにあわせて、出先までお送りします
11:00 昼食 みなとみらい営業所や出先でお弁当を買って食べます
12:00~
21:00
送迎 展示会や打ち合わせ場所などまでお送りします
17:30 送り 社長の仕事が終了したので、ご自宅までお送りします
19:30 帰庫 営業所に戻り報告などを行います
20:00 洗車 1日の最後の仕事、洗車を念入りに行います

また、夜の会合などがある場合はスケジュールが以下のようになります。

21:30 送り 会食先までお送りします
22:45 送り 社長を自宅までお送りします
23:00 帰庫 営業所に戻り、報告などを行います
23:30 洗車 1日の最後の仕事、洗車を念入りに行います
24:30 帰宅 遅めの夕飯をとって次の日に備えます

もちろん、急な変更もあるのでいつも気を抜けません。
スケジュールが空いている時は営業所に戻って待機をしています。

ハイヤードライバーにとって1日の中で最も大事なこととは?

「朝の挨拶」です。
1日の始まりがシャキッとしていなければ、その後も上手くいきません。

水で洗ったり、クリームをつけてマッサージしたりして顔を引き締めてからお迎えにあがります。

「ドライバーさん眠いのかな?疲れているのかな?」といった不安をお客さまに与えないよう気を付けています。

眠い目もあくびも駄目です。
姿勢を正して、元気よく「おはようございます」。

これが1番大切です。

ハイヤードライバーが追求すべき「あかじか」の「か」とは

お客さまの尊い人命をお預かりする職種、タクシードライバーやハイヤードライバーは「あかじか」を意識しなければなりません。

これは「安全」「確実」「迅速」「快適」という4つの原則を表しています。

このうち最初の3つは、結果が目に見えて分かるので誰でも出来ます。
しかし、最後の「快適」だけは自分では分かりません。

いくら気を付けて運転しても、お客さまが快適さを感じて下さっているかは完全には判断できません。

満足して頂けたとしても、それは70点の満足なのか90点の満足なのか。

「今日の私はいかがでしたか?」とお伺いする訳にはいきません。
ですからその代わりに、客観的に自分を振り返る時間を1日の終わりに必ずつくっています

ブレーキングやカーブの速度感は適切だったか?
メモをとっている最中に車体を出来るだけ揺らさないように出来たか?
対応にミスは無かったか?

などなど運転技術や接客などを自己満足にならないように振り返っています。
それでも完璧には出来ませんから、ハイヤードライバーはなかなか難しい仕事ですね。

ハイヤードライバーの本音「本当は毎日が怖いけど・・・」

ハイヤードライバーはいったん営業所を出てしまえば1人です。
上司や先輩と言ったアドバイスや指摘をしてくれる人はいません。

正直毎日が怖いです。
交通状況は常に変化していますし、お客さまのご気分も毎回同じということはありません。

ですから、どんなに走り慣れた道であっても「もしかしたら?」「~かもしれない」という意識を持って運転しています
「~だろう」「~に違いない」は危険な運転のもと。常に適度な緊張感が必要です。

1日中神経を張り巡らせて仕事に臨んでいるので、ハイヤードライバーは割と疲れる仕事ですが、嫌なことって本当に無いのです。

乗車されるお客さまが、皆さまご立派でとても親切な方々ばかりだからかもしれません。私が専属で送迎する社長さまは1日の終わりに必ず「ありがとう」と毎日言って下さいます。本来は私だけが言えばいい言葉ですよね。

そうした素晴らしい方々に恥じないよう、これからもハイヤードライバーとして快適さを追求していこうと思います。