kmタクシーでキャリアアップ!ベテラン整備士が語る、成長の環境

PROFILE
小山さん。整備士。国際自動車(kmタクシー)株式会社東雲工場所属。1994年中途入社。

父も兄もkm。kmに大きくしてもらいました。

小山さんは入社が1994年ということで20年以上前の話になるのですが、その頃のことから教えてもらえますか?
私がkmに入社したきっかけは父のすすめでした。というのも父がkmでハイヤーのドライバーをやっていたんです。昔から車や整備が好きだった私に「うちの工場で働けばいいんじゃないか」と言われて入社しました。実は兄もkmでハイヤードライバーをしていたので私の家は一家でkm。kmに大きくしてもらいました(笑)。

小山さんはkmに入る前から整備士の仕事をしていたり、学校に通っていたりしたんですか?
いいえ。バイクが好きでよくいじってはいましたが、専門的な技術などはすべて入社してから教わりました。

入社してから勤務地の移動などはありましたか?
私は他の整備士の方と比べてもかなりいろいろな経験をさせてもらいました。入社当初は一般車の整備を行っていたのですが、そこからタクシーに移り、本社にいたこともあれば、工場長をやらせてもらったこともありました。もちろん勤務地も変わっています。

一般車の整備とタクシーの整備は何が違うんですか?
一般車の整備は故障の修理が主になってくるのですが、タクシーの整備はそれに加えて新車の加工があります。タクシーは市販の新車をタクシーに加工して利用しているんですよ。だから新車を電動の機械で切ったり穴を空けたりするわけです。

それは…すごいですね!
私はどんなに高い車でも抵抗はなくなりましたけどね(笑)。ちょっと定規で測ってラインを決めたら一気に切ります。きれいに切るには一気に切るのがコツなんです。

タクシーの整備は整備の仕事の中でも特殊であることが分かりました!

夏は暑い、冬は寒い…ちょっと過酷な一面も。

一日の働き方と一週間の働き方を教えてください。
中途半端な時間なんですけど、始業が6:55、終業が15:55です。昼休みは12:00~13:00ですね。みんながちゃんと休憩を取れて定時で上がれるように、業務を割り振って毎日仕事をこなしています。出勤日は月~金で土日は休み、祝日は出勤日です。その他にローテーションで月に1回くらい当直の業務があります。当直のときはその場で対応できる軽微な修理を行います。

労働時間はきっちり決まっているんですね。では仕事をする上で大変なことがあれば教えてもらえますか?
夏は暑い、冬は寒い。これはやはり少し大変ですね。冬はまだ着れば凌げるのでいいのですが、夏はキツいですよね。エンジンルームなどはとても熱いので腕まくりもできませんし。でも最近はいろいろなグッズが出ているのでそれらを駆使して、あとは我慢ですね(笑)。夏は毎年本社から塩飴が送られてくるのでそれを舐めています(笑)。

熱中症に気を付けてお仕事頑張ってください…!

整備士の仕事は「チームワークが大切」後輩たちに伝えたいメッセージとは。

小山さんはこれから仕事で何か目標などはあったりしますか?
私はバブルがはじけた後に入社したので自分の後輩が15年くらい入ってこなかったんです。その反動もあってか、今は後輩の育成が楽しいですね。できるだけ自分の知識や経験を教えてあげたいと思っています。自分はあと15~20年しか現場にいられないことを考えると「あとどれくらいのことを教えてあげられるだろう」と思いますね。何年かに一度しか起きない故障などもあるので。

最近入ってくる若い人たちは小山さんから見てどんな傾向があると思いますか?
やる気がある子、探究心のある子が多いなという印象です。kmに来る子はどちらかというと大手指向というよりベンチャー指向と言いますか、面白そうな仕事を探している子が多いですね。

そんな後輩たちに指導するとき、小山さんはどんなことを大切にしていますか?
整備士の仕事は個々に仕事が決まっているわけではないんです。一日の仕事をみんなで臨機応変に分担して対応し終わらせます。だから何よりチームワークが大切です。それを一番に教えるようにしています。

整備士の仕事はどちらかというと一人で黙々とこなす仕事のイメージがありましたが、そうではないんですね。今日はお忙しい中、取材にご協力いただきありがとうございました。まだ寒い時期が続きますが、お仕事頑張ってください!!