第二新卒でも活躍できる!タクシー業界で個性を活かしてキャリアアップ

(Photo klaus Einwanger)

PROFILE
境さん。タクシードライバー。国際自動車(kmタクシー)株式会社東雲営業所所属。2017年第二新卒入社。隔日勤務。(取材日:2019年8 月26日)

一年前を振り返って。
「ちょっと大人になったかも(笑)」。

前回の取材がちょうど約一年前になりますが、一年前と比べて何か変わったことはありますか?
体調面を気にするようになりました。無茶をするのはやめましたね(笑)!

無茶していたんですか(笑)?
はい(笑)!負けず嫌いだったので当時は帰社時間の数分前まで働いて少しでも多く稼ごうとしたり、明けの日もたくさん遊んでいたり。とにかく無茶していましたね。ただ、そのときは大丈夫でもあとあと響いてくるんですよね。おかげで一年前は3カ月に1回くらいのペースで体調を崩していました。でもそんなにがむしゃらに働いていても体調を崩して働けなくなったら収入も減るし病院代もかかるじゃないですか。一度働き方を見直した方がよいと思いまして。

いや全くその通りだと思います!
健康面を気にするようになってからは、体調を崩すことはめっきりなくなりましたね。一年前より安定志向になりました。少し大人になったんだと思います。ずっと同じ姿勢で運転していると腰とお尻が張ってくるので車の中でもできるストレッチを毎日やっています。こんな感じです(笑)!

昔は整体に頻繁に通っていたのですがお金がかかるのと、やっぱり根本を直さないと意味がないということでストレッチを始めました。この前車内でストレッチをしていたら、偶然通りかかった友人に激写されました(笑)。

ホスピタリティの
キーワードは「肯定」?!

前回の取材でのキーワード「ホスピタリティ」。最近気をつけていることはありますか?
「お客さまの話はとにかく肯定する」ということでしょうか。様々なタイプのお客さまが乗ってきて色々なお話をされるのですが、中には私個人としては納得できないような話をする人もいるんです。時には反論したくなることもあるんですよね。でもお客さまの話を否定することは絶対にしません。誰でも自分の話を否定されたらいい気分しないですからね。誰にも話せないからタクシードライバーに聞いてほしいんだと思うんですよ。黙って受け止めることもホスピタリティなんです。

たしかに。でも機嫌の悪いお客さまに当たり散らされるようなこともありますよね?そういうときもとにかく肯定するのですか?
はい。時々「はけ口にされてるなあ」と思うこともあるのですが、真摯に対応していると次第にお客さまの態度も変わってくるんですよね。最終的には「こんな話をしてすみません」なんて謝ったり、ちょっと肯定するだけで随分態度が変わるという人も多いですよ。ピリピリした雰囲気で乗ってきた人こそ、降りるときに「ありがとう」と言っていただけるように接客します。普段からこういう接客態度を心がけているとトラブル回避にもなりますしね。

最近印象に残ったお客さまっていらっしゃいますか?
今までの話とは少し話が変わっちゃうんですけど、今年の5月にトンガに行ったことのあるお客さまに出会いました!私は大学を卒業してから2年間トンガにいたのですが、初めてなんですよ!日本人でトンガに行ったことのある人に会ったのは。

そんなにトンガに行ったことのある人って希少なんですね!
普通の人はそもそもトンガがどこにある国なのかも知らないですよね。「アフリカの国だよね?」ってよく言われるんですけど違うんですよ(笑)。そのトンガに行ったことのある人とはすごく話が盛り上がって、連絡先を交換しプライベートでも飲みに行きました。交友関係が広がることもこの業界の魅力ですね!

そんなこともあるんですね!面白いです!

自分探し×仕事としての
タクシードライバーもアリ。

ズバリ、これからの目標とは?
仕事面だと来年オリンピックもあることですし、英語を活かして外国のお客さまを満足させられるような接客をしたいですね。機会を逃してまだTSTiE(タスティー:英語による観光案内が可能なドライバー認定資格)の資格を取れていないのでそれも取りたいなと思っています。

なるほど。プライベートでも何か目標があるのですか?
そうですね、結構先の目標にはなるんですけど、自分で一から家を建てたいなとか思っています!

それはいいですね!最後にこれからタクシー業界に就職を考えている方たちに向けて一言いただけますか。
私はkmタクシーに入る前はすごく運転が苦手だったのですが、研修と自主練を経て成長できました。今苦手なことや不得意なことでも自分次第で変われますし、変わるためのサポートも充実しています。ぜひタクシードライバーに興味がある人はチャレンジしてみてほしいと思います。あと、この仕事はプライベートの時間も多く取れますし、営業中は基本的に一人なので色々なことを考えることができます。まだやりたいことが決まっていないという人は、タクシードライバーをやりながらこれからのことを考えるのもアリだと思いますよ。

自分探しの時間にタクシードライバーをやるというのは新しいですね。そういう働き方もありなのかもしれません。今日は貴重なお話、ありがとうございました!