経済学部からタクシードライバーへ!社会を読み解く力が、お客さまを想うホスピタリティに繋がる。

PROFILE

伊藤さん。世田谷営業所所属。タクシードライバー。2019 年新卒入社。

経済学部からタクシー業界へ。

ドライバーに活きる経済の学び。

まずは入社のキッカケからお聞かせください。

特に業界を決めずに就職活動を始めたので、様々な企業の説明会に参加していたんです。多くの企業を回った中でも特に異質だったのが国際自動車(kmタクシー)でした。それまでタクシー業界どころか、交通業界すら知らなかったんです。必死に学生に語り掛ける採用課の方々の熱意に惹かれて説明会に参加したのがキッカケですね。色々と話を聞く中で、どんどん興味関心が高まり入社を決意しました。

なるほど!大学時代の友達で交通業界へ進む方はいましたか?

私は経済学部だったので、周りの友達は金融系を目指す人たちばかりでしたね。ですから、交通業界に進む人はいませんでした。中でも、タクシー業界に進むというのはかなり異質だったと思います。ただ、タクシードライバーとして働いている中で、経済学部での学びはかなり活きていますよ。学生時代の学びに囚われない業界だからこそ、どんな学びも自分次第で活かせるんです。

経済学部の学びが活きている…。具体的には、どんな力が活きるのでしょうか?

経済学では、経済の動きに合わせて社会がどう動くのかを読み解く力が求めらます。その逆も然り。社会の変化に合わせたお金の動きや人の動きを予測する力も必要です。このように、「社会」「お金」「人」を取り巻く環境に変化が予測できれば、お客さまの動きも予測できるのです。国際サミットがあれば、どこに人が集まるのか。大きなイベントがあれば、どこを走るのがベストか。次の動きを予測する力は、ドライバーにかなり活きるんです。

確かに、お客さまの動きを読み解く力は重要ですね。そう考えると、経済学以外の学問も工夫次第で活かせるような気がしてきました!

「若手」なのに「知ってる」!

このギャップが信頼を勝ち取る武器に。

入社3年目の伊藤さん。丸2年のドライバー生活を経て、成長を感じる場面はありますか?

そうですね。道はかなり覚えたと思います。ですが、道を覚えたからこそ起こったミスもありまして。一時期、「裏道を使えば早く着く」と勘違いしていたんです。とにかく裏道を使っていたら思わぬ所で行き止まりに当たってしまったり、車両が通れない道だったりと逆効果になることも。道を覚えるだけでなく、いつどの道を使うべきかを判断できる力が必要だと思います。

確かに、身に付けたスキルをどう使うかも重要ですね。

まだまだ若手ですね(笑)。ただ、「若い」ということが武器になる瞬間もあります。お客さまから、直接的に「若いね」と言われることがあるのですが、「若い」イコール「道を知らない」と思っているお客さまもいらっしゃいます。だからこそ「道を知ってる」アピールをすることでイメージを覆し大きな信頼を得られるとも思っています。「この道知ってる?」と聞かれた時は、間髪入れずに「あの道ですよね!」と反応を返す。すると、「若いのによく知っているね!」と好印象に。最初のイメージを挽回して、お褒めの言葉をいただくこともあるんです。

チャンスに変えていくスタイル、素敵です!若手メンバーたちとの交流はありますか?

休憩時間では、同期の仲間とSNSを通じて連絡を取ることもあります。「この辺りにお客さまがいたよ」などの情報共有を行い、チーム戦で仕事に取り組んでいますね。時々、仲間が運転するタクシーとすれ違うこともあります。お客さまが乗車されていない場合は、軽く手を振るなどのコミュニケーションを取っていますね。一人で乗務に臨む仕事ではありますが、ふとした時に仲間の存在を感じることがあります。

一人だけど孤独ではない。タクシードライバーとして働くモチベーションにも繋がりますね!

酔っているお客さまの方が得意!

伊藤さんのコミュニケーション術。

これまでのお仕事の中で印象に残っているエピソードはありますか?

やっぱり酔っているお客さまの対応でしょうか。ただ、私は酔っているお客さまの対応が得意なんですよね(笑)。お酒で酔っているお客さまは「気持ち悪い」や「急いでほしい」など、声に出して伝えてくださいます。だから、ドライバーとしては対応しやすいんです。これからドライバーを目指される方の中には「酔っているお客さまが怖い」と思っている方もいるでしょう。意外と、酔っているお客さまの方がスムーズにお送りできるので安心してください!また、酔っているお客さまの話は面白いんですよね。

はっきり言ってくださるから対応しやすいとは、新たな発見でした!酔っているお客さまのお話、確かに面白そうです。

彼氏に振られて泣いているお客さまから悩み相談をされたことがありました。なぜか、恋愛相談をされることが多いですね(笑)

若手ドライバーだからこそ、気軽に話せてしまうのかもしれません!道の覚え方からコミュニケーション方法まで、伊藤さんは意識してスキルを磨いているようですが、何かこだわりがあるのでしょうか?

「こだわり」というより「職業病」かもしれませんが、いつでもどこでも「ドライバー視点」で考えていますね。例えば、電車に乗った際は今どこを走っているのかをマップアプリで確認しちゃいます。電車ならこのように移動する所をタクシーならどうお送りすべきだろう…などある意味パズルのように考えるんです。

普段から研究熱心…!さて、そんな伊藤さんですが、将来のビジョンはありますか?

まずは「ジョブトレーニング(kmタクシーの社内インターンシップ制度)」に参加して内勤の仕事を経験したいと思います。将来はドライバーから職種変更をして中の職員として働きたいという思いがあるんです。特に営業課と採用課に注目していますね。今後のキャリアステップのためにも、今だからできる経験を積みたいと思います。

なるほど!ジョブトレーニングは3年目の時期に参加するのが一般的ですか?

人それぞれだと思います。入社3年目ですが、周りには「まだ参加しない」という人も多いです。一方で、2年目で参加を希望する方もいるようですね。それぞれのビジョンに合わせて参加時期を決められるので、目的意識が生まれた時に参加するのがベストだと思います。

それぞれのペースでキャリアステップを踏める環境があるんですね!これからもスキルアップ頑張ってください。本日は貴重なお話をありがとうございました!