タクシー運転手×ミュージシャン!柏崎さんの二足のわらじ

ハードワークが続く現状を変えたい。
ワークライフバランス重視で始めた転職活動

キャリア入社の柏﨑さん、転職のキッカケは何だったのでしょうか。

前職は、建設業界で働いていました。施工管理の担当で現場に出向いていて、ほとんど一日仕事。最寄り駅の始発では間に合わないから、隣の駅まで行きそこから始発で出勤して、最終列車で帰宅。そんな毎日を送っていました。今思い返しても、相当なハードワークでしたね。このままでは身体が保たないと思い、転職を考え始めました。

ワークライフバランスを求めての転職。タクシー業界を知ったキッカケは?

「始発〜最終列車」の生活を続けている中で、何度もタクシーを利用することがありました。多くのタクシー会社がありますが、国際自動車(kmタクシー)のドライバーの方の接客が特に印象に残っていまして。「ホスピタリティ」という言葉を大切にしているkmタクシーを体現するように、丁寧に接客していただいたのを覚えています。素晴らしい仕事だな…と心に残っていたので転職活動を開始した際に思い切って面接へと進んでみたんです。

建設業界から、タクシー業界へ。まったく異なる業界ですが、当初のイメージはいかがでしたか?

タクシーは年配の方々が働く業界というイメージがありましたね。ところが、採用試験へ進んでみると、若手のドライバーを見掛ける機会が多々ありまして。新卒採用を行っているというのは、知りませんでしたね。私も、第二新卒という形での入社となりました。積極的に若手を採用している会社ということで、タクシー業界全体のイメージが変わったように思います。

転職でプライベート革命!
「ライフワーク」の音楽活動が充実

転職の軸は「ワークライフバランス」ということでしたが、実際に働いてみて環境はいかがですか?

プライベートの時間が取れるようになりましたね。私はライフワークとして音楽活動をしておりまして。学生時代から作曲に取り組んでいたのですが、建設業界にいた頃はなかなか時間を割くことができませんでした。kmタクシーへの転職後は、隔日勤務で、しっかりとお休みをいただくことができています。ドライバーとして運転できる時間が決まっているため、長時間の残業が発生することもありません。

音楽は、「ライフワーク」なのですね!

実は乗務の合間に、簡単な作曲をすることがあるんです。お客さまの雰囲気にインスピレーションを受けて、思い付いた旋律を不要なレシートの裏に書き込むんです。こうして、五線譜を書いて…

こんなふうに!

なんと、乗務中のふとした時間にも。まさに、「ライフワーク」ですね。

毎日、その時々に異なるお客さまと出会う仕事ですからね。一人ひとりとの出会いを大切にしながら、その感動を忘れないために音楽として形に残すんです。毎日の仕事を楽しむ、私なりのこだわりルーティンになっています!

取材中、運転するタクシーで連れて行っていただいた今戸神社

音楽活動の充実がもたらす影響。
タクシードライバーの仕事は「演奏会」?

まったく異なる業界から、タクシー業界へと飛び込んだ柏﨑さん。今後はどんな仕事に取り組みたいとお考えでしょうか?

ドライバーの方、お客さま、それぞれの考え方が異なり、求めている物が違います。その擦れ違いが起きた時に予期せぬトラブルに繋がってしまうと思うんです。私はドライバーの仕事を「演奏会」のように捉えることが大切だと思います。

「演奏会」…ですか?

どんなルートで走ることを求められているのか、どんな運転・サービスを求められているのか。それは「お客さまにどんな音楽を届ければいいのか」…演奏会に通ずる所があると思うんです。どんな演奏だったら、心地よく聞いてくださるのか。そんな視点からドライバーの仕事に向き合うと、「目的地に送り届ける仕事」以上の役割に気付けるんです。

お客さまに心地よい時間を過ごしていただく。ライフワークとして取り組む音楽が、ドライバーのお仕事にも繋がっているのですね!

ですが、演奏会と同じく…いつでも思うような演奏ができるわけではありません。酔っているお客さまがどんな演奏(接客)を求めているのか。なかなか判断が難しいですよね(笑)。

…確かに(笑)。

そんな時のために、お客さまの雰囲気や印象をレシートの裏に残すんです。旋律として記憶に留めておくことで、次の「演奏会(接客)」に役立てるんです!音楽とドライバーの仕事の繋がり。ワークライフバランスが整う環境で、どちらも最大限取り組めるからこそできるメソッドですね!

本日は貴重なお話をありがとうございました!