20代の元タクシードライバー。「タクシードライバーのメリットは平日に休みが取れたり、給与が頑張りと比例するところ」

PROFILE.
末永(すえなが)さん。経理担当。国際自動車(㎞タクシー)株式会社経理部所属。2014年4月新卒入社。経理課に異動になる前は台東営業所所属のタクシードライバーをしていた。趣味はオンラインゲーム。 (取材日:2016年4月5日)
 

末永さんは現在経理の仕事をされていますが、国際自動車(㎞タクシー)にはタクシードライバーとして新卒で入社されたんですよね。

そうです。タクシードライバー志望でしたが、いずれは内勤に就ければいいなと思っておりました。学生時代に簿記の資格も取得していたので、経理にも興味があったんです。国際自動車(㎞タクシー)の面接でそういった旨をお伝えしていたので、希望が叶ったという印象でした。

満足のいく異動で良かったです。現在の仕事内容を教えていただけますか?

異動したばかりなので、まだまだやっていることは少ないと思うのですが・・・。担当会社を受け持ち、請求書の仕訳や基幹システムへのデータ入力、計数の掌握等を月次で行い、最終的には決算作業に結び付ける業務を行っております。

何だか難しそうですが、経理のどんな部分に面白さを感じるのでしょうか?

経理はざっくり言えば、企業におけるお金の流れと計数を管理する仕事です。週単位、月単位で費用と収益のバランスを把握し、バランスが崩れた場合は分析を行なう必要があるのですが、私が好きなのは「原因を突き止めること」ですね。

原因を突き止める?

経理課では毎月「債権債務の確認」および「勘定科目残高の確認」を行います。その中で、本来出るべき結果を予測しますが、稀に差額が生じる場合は資料を洗い直すのも仕事のひとつです。

大変なことじゃないですか!

でも、原因がズバリ見つかった時はすごく嬉しいんですよ。地道に原因を探し出す淡々とした作業が好きですね。

経理とタクシードライバーはどんな部分が一番違いますか?

「運」でしょうか。経理は数字が相手ですから、必ず原因と結果があります。差額が生じれば何か原因があるので突き止めて改善がしやすい分野です。
一方タクシードライバーは、この道を通れば100%お客さまに出会えるという確約がありませんよね。もちろん戦略を細かく立てる人やデータを駆使して営業収入(売上)を上げていくタイプもいますが、私の場合は運に左右される実感が多くありました。その読めないところが好きという人もいるかもしれませんが、私は数字の方が好きだったんです。

なるほど!何事にも向き不向きはあると思うので、違うなと思ったら色々なキャリアを選択できるというのは大企業ならではの良いところですね。

今思い返すとタクシードライバーって良い職業だったなあと感じることもあるんですよ。例えばシフト制だったので休みが平日にとれたり、自分の頑張りと給与が比例したりする部分ですね。

給与が比例とは?

「今月は欲しい物があるから頑張りたいな」と思えば、働き方を調整することができたんです。

なるほど!ではタクシードライバーが嫌になったという訳ではないんですね。

むしろタクシードライバーとして最後の日はとても良い思い出になりましたよ。深夜2時くらいに無線で妊産婦のお客さまを病院までお送りする仕事が入ったんです。お客さまに「頑張ってくださいね!」とお伝えして私のタクシードライバーとしての仕事が終了したので、達成感があって良かったです。営業収入(売上)もいつもより格段に良かったんですよね(笑)

肩の力を抜いて仕事に臨めていたのかもしれませんね。

タクシードライバーを経験したことで確実に人生の幅が広がりました。「年配の人がやっている仕事」というイメージも大きく変わりましたし、現場を知っていることは経理の仕事をする上でも役立つと思いますので良かったです。

では、最後に今後の目標を教えていただけますか?

経理課の今年の目標が「複雑な業務のスリム化」なので、その目標に少しでも貢献できるように努力することです。後は運行管理者の資格試験に挑戦しようと思っております。今年の8月に受ける予定なので、試験勉強に打ち込みます。

運行管理者ですか!これまた難しそうですが、頑張ってくださいね。応援しています!

ありがとうございます。

末永さん、本日はどうもありがとうございました。