小林(こばやし)さん。自動車整備士。国際自動車(㎞タクシー)株式会社整備部板橋工場所属。2014年新卒入社。体を動かすことが好きで、学生時代は剣道部に所属していた。休日は、友人とバスケやバドミントンをして過ごしている。(取材日:2016年8月25日)
小林さんは、なぜ自動車整備の仕事をしようと思ったのですか?
車が好きだからです。ディーラーなども考えましたが、「車に触る仕事」をしたかったので、高校卒業後は自動車整備の専門学校に進学しました。
数ある就職先のなかで、国際自動車(㎞タクシー)の整備工場を選んだのはなぜでしょう?
国際自動車(㎞タクシー)は乗用車ではなくバスやタクシー、ハイヤーなど特殊かつ幅広い車種を扱っているからです。乗用車とタクシーでは設備が全く異なり、タクシーの方が扱う部品や触れるところも圧倒的に多くなります。整備士として色々な経験を積める環境に魅力を感じたので、就職活動では国際自動車(㎞タクシー)1社しか受けませんでした。
念願の国際自動車(㎞タクシー)への入社だったんですね。実際に働いてみた感想を教えてください。
想像よりずっと難しかったです。メーターなどタクシーならではの装備品の名前や仕組みなどを覚えるのに苦労しました。「新品タクシーの装備品の総額は100万円」というと、いかにタクシーの装備品が多いか分かっていただけると思います。
そんなにあるんですか!
そうなんですよ。整備と聞くと高級車を多く扱うハイヤーの方が大変そうに聞こえるかもしれませんが、実はタクシーの方が大変だと言われているくらいです。メーターを取り付ける時は、配線といった電気まわりの知識も必要です。
たくさんの技術や知識が必要なお仕事なんですね。まさに、小林さんが求めていた環境ですね!
そうなんです。「整備の仕事を、色々経験したい」と思っていた私にとっては、大変なところでもありますが楽しみ、面白みを感じる部分でもあります。
具体的に、どんなところが楽しいか教えてもらってもいいですか?
部品をただ直す、交換するということをするのではなく、オーバーホールするところです。オーバーホールというのは、部品をひとつひとつ完全にバラして、中の消耗品だけ交換したり直したりすることです。
乗用車と違って、タクシーは每日300km走っている車なので、「たった1年でこんなに変わるのか!」と驚くほど消耗スピードが速いんです。ブレーキパッドの交換頻度も普通の車に比べて圧倒的に多いので、特殊な車を扱う面白さがあります。
なるほど〜!小林さんが整備の仕事をする上で大切にしていることはありますか?
3つあります。
1つ目は「100%正確な整備」です。タクシーはドライバーだけではなくお客さまの命もお預かりしているという意識をしっかり持って、「常に正確で確実」を当然の基準にしております。
2つ目は「ドライバーのサポート」です。修理依頼に迅速に対応して、ドライバーがすぐに営業に戻れるようにすることを心がけております。
3つ目は「お客さまの立場になって考えること」です。異音や異臭などお客さまが車に乗った際に不快に思うことがないよう気をつけて点検しております。
ドライバーだけでなく、お客さまのことも想って整備されているんですね。
わたしたち整備部の人間は直接お客さまと触れ合う機会はありませんが、車を通してお客さまの存在を感じているんです。
どういうことですか?
例えば、ブレーキの減り方です。他の場所に比べて、左うしろのブレーキの減りって早いんです。ギアのベアリング(タイヤを回す働きをする部品)も左が他の場所に比べて早く痛みます。なぜかというと、左の後部座席にお客さまが座ることが多いからです。
ですから「左うしろ」はブレーキの効きや、異音などを特に注意する場所なんです。
なるほど〜!
「100%正確に整備されていて当たり前」を当然の基準として日々仕事しているので、「国際自動車(kmタクシー)の車はどれも最高に乗り心地いいですよ」と自信を持って言えます。
小林さん、かっこいいです!整備の仕事をしていて、嬉しいときはどんなときですか?
やはり、ドライバーさんから「ありがとう」と感謝を伝えてもらった時が一番うれしいですね。
夜間当直のときは緊急性の高い修理が多くなるのですが、一番多いのはメーター関係です。スーパーサインが切り替わらないとか、反応が鈍いなどです。簡単な整備からコアな整備まで様々ですが、そういった様々なケースに迅速に対応した時に「これで安心して乗務できるよ!ありがとう!」と感謝されるととても嬉しいです。
あとは、「異音がするんだ」って修理にいらしたときに、整備士とドライバーでは少し視点や観点が違うので、ドライバーの違和感をしっかりと把握することを大切にしております。一緒にタクシーに乗ってもらって、「この音だ」と確認してもらってから修理します。そうすることで、ドライバーもより安心できると思うんですよね。修理が終わった翌日に、「バッチリだった!全然音しないよ!」とドライバーがわざわざ報告に来てくださったときはすごく嬉しかったです。
それは嬉しいですね。小林さんのドライバーに対する気遣いも素敵です。最後に、国際自動車(㎞タクシー)の整備士を目指している方に伝えたいメッセージはありますか?
整備士は技術と知識が必要な職人の世界なので、入社前は「下積み時代は長くて、重要な仕事はベテランになってからじゃないと任せてもらえないんだろうな」「背中を見て覚えろって育てられるのかな」などと想像していました。
ところが、入社してみると国際自動車(㎞タクシー)の整備工場は本当になんでも挑戦させてもらえる環境なんですよ。1年目、「こんなに任せてもらえるんだ!」って非常に驚いたのを覚えております。
新人でも遠慮無くチャレンジする機会があるんですね。
先輩方は「失敗してもいいから、これもやってみるか?」と言ってくださるので、短期間で何でも覚えることができます。
先輩からしたら後輩に仕事を任せるのは不安で仕方がないと思いますが、リスクを背負った上で熱心に教えてくれる環境は非常にありがたいと思います。
なので、やる気がある人や、なんでも覚えたいと思っている方にはぴったりの環境だと思います。私も国際自動車(㎞タクシー)の整備工場に入社できて良かったと思っています。色々なことに挑戦して整備士として成長したいと思っている方、国際自動車(㎞タクシー)の整備工場でお待ちしております!
小林さん、ありがとうございました!
板橋整備工場のみなさん