元飲食店の店長。時間にも気持ちにも余裕のある今の生活が自分らしい。

PROFILE.野本(のもと)さん。タクシードライバー。吉祥寺営業所所属。2012年12月キャリア(中途)入社。前職は飲食店店長。趣味は旅行とサイクリング。約40kmもの距離をクロスバイクで通勤するなど、アクティブな面を持つ。(取材日:2014年10月9日)

インタビュースタート!

元飲食店の店長さん。一見寡黙そうな雰囲気の野本さんですが、インタビューを始めると、時折優しい笑顔を浮かべながら、ご自身の経歴や趣味のお話を聞かせてくださいました。「タクシードライバーとなって実感した一番の変化は”時間の使い方”。」そう語る野本さんが前職での経験を経て感じられた、タクシードライバーの魅力について伺いました。

なかなか時間がつくれなかった飲食店勤務時代

「先日は二泊三日で四国へ旅行に行って、渦潮を見たんですよ。どうしても見に行きたくて」
そんな野本さんの趣味は旅行。もともと車や自転車で街を走る事が好きで、よくドライブやサイクリングに出掛けるのだそう。旅番組も頻繁にチェックする程の観光好きなのだそうです。

「以前、飲食店で働いていた頃は大好きな旅行に行けなくて、少し悶々としていました。行けても年に2回程度。旅行好きの自分にとっては辛いです。行きたい所が沢山あって、日帰りでも良いから時間を作って出掛けたいと、季節が変わる度に考えていました。仕事としては自分の工夫次第で得られる達成感もあり楽しい毎日でしたが、どうしても時間が足りず体力的にも追い込まれていたのが少しキツかったです」

野本さんは飲食店の店長を務められ、スタッフがおよそ100人という大規模なエリアを担当していました。日々スピードと数字を追いながら、成果を上げるべく奮闘されていました。スタッフの誰がどこのポジションを得意としているかも把握し、その上で組織を管理していく。まるで団体スポーツの監督のよう。
「チームでの成功が楽しくて。個々がそれぞれに力を発揮し、それが合わさって成功に繋がる瞬間はエネルギーに溢れていて、やっぱり気持ちが良いですよね。更に数字などで結果がはっきりと目に見えて分かるので、得られる達成感は大きかったです」

タクシードライバーならではの働き方から生まれた余裕

前職でのお話を伺っていると、チームプレーから個人プレーであるタクシードライバーへの転職は少し意外に思えます。
強くやりがいを感じていた前職時代。店長という立場から転職を決断する大きな決め手となったのは、”残業の無い働き方”
「タクシードライバーは必ず勤務のゴールがあります。どんな状況であれ時間になったら帰らなければなりません。この働き方は前職ではあり得ませんでした(笑)働こうと思えば永遠と働けてしまう環境でしたし、どうしても業務に追われて残業は多くなりました。
タクシードライバーになり、勤務時間が明確に決まっているという事が、これほど気を軽く持たせてくれるとは思いませんでした。
月270時間ほど働いているのに、そんなに長い時間働いていると感じないくらいに、体力的にも精神的にも余裕がある状態です。その上、街の風景を楽しめるという特典付きですし(笑)」

仕事とプライベート両方の充実が手に入るという魅力!

タクシードライバーの働き方の魅力には、”隔日勤務の働きやすさ“もあるのだそうです。
隔日勤務とは、 1日おきの勤務形態。勤務の翌日は必ず休みの「明け番」になります。そして月間の乗務数は11〜13回。それ以外の純粋な休みは「公休」と呼ばれ、連休も取得ができます。
この勤務形態の特徴を活かして、野本さんは大好きな旅行にも行きやすくなったとの事。
「また近いうちに、今度は松本城に行きたいと思っています。最近漆を塗り直して、城壁が真っ白で綺麗なのだそうです。早く行きたくて、今から楽しみです。」

本当に観光がお好きなのですね。
仕事もプライベートも充実しているという野本さん。今後はどうありたいか、この先の目標についても伺いました。

「仕事面では、新しく入ってこられた方々にアドバイスが出来るような、サポーター役でありたいです。この時間、ここに行けば売上が上がりやすいとか、こういうハプニングにはどう対処すれば良いかとか、そういった事を教えられる立場でありたいですね。サポートが出来るように、まずは自分が行動範囲を広げて自ら学びにいく事が大切だと思うので、毎日少しずつ新しい場所にも踏み込みながら成長していきたいと思います。
プライベートでは、趣味の旅行やサイクリングへの熱意を忘れずに、今よりも更に自分の時間を満喫していこうと思います。タクシードライバーという仕事は、自分の時間を確保できる事がひとつの強味でもありますから、存分に楽しませてもらいます。(笑)
今後も定期的に旅行へ行きつつ、毎日仕事も楽しく。両方の充実があって、
タクシードライバーとしての自覚を持ち、より一層気合いを入れていこうと思います。」

自身のライフスタイルを自分らしく確立できる勤務体系は、きっと多くの理想や目標を形にするのだと、お話を聞いているこちらまで気持ちが弾んだ今回のインタビューでした。

野本さん、ありがとうございました!