【システムエンジニアから転職】タクシードライバー内で共有される稼げるノウハウとは?

PROFILE.
三橋(みつはし)さん。タクシードライバー。国際自動車(kmタクシー)株式会社羽田営業所所属。隔日勤務。2010年7月キャリア(中途)入社。趣味は旅行と読書で日本史が好き。前職はシステムエンジニア。(取材日:2015年3月6日)

システムエンジニアから一転、国際自動車(kmタクシー)のタクシードライバーへ

私は大学を卒業してからIT関係の会社に入社し、システムエンジニアとして25年間勤務していました。社内システムを担当し、小売店向けにポスシステムの開発などを行っていたんです。その後、独立してITの会社を経営しましたが、リーマンショックの不景気の為に転職を考え始めました。

当時の私は既に50代。年齢のせいで選択肢が狭くなり、思い浮かんだのがタクシードライバーという仕事でした。国際自動車(kmタクシー)は以前からよく利用していて、タクシードライバーさんたちの感じが良かったですし、車も綺麗だった覚えがあったので受けてみようと思いました。

それでご縁があって現在タクシードライバーとして働いているのですが、実は私はドライバーの他に”極悪党”の党首というものをやっているんです。

「極悪」とは私たちなりの褒め言葉

”極悪党”というのは、稼げるノウハウを共有する、国際自動車(kmタクシー)タクシードライバーの勉強会グループみたいなものです。メンバーは私が所属する羽田営業所の1課の25人です。

タクシー業界では長距離乗車の仕事をロングと言います。”極悪党”のメンバーはロングを出すと、何時にどこを走っている時にそういったお客さまが乗車されたのか記録します。そして1ヶ月に1度、皆のデータをエクセルシートでまとめて仲間内で共有するんです。

ちなみに何故”極悪党”か?というと、ロングを出すのは羨ましい→極悪だ、というイメージで私たちなりの褒め言葉なんです。党内では一応私が1番極悪なので、党首となっていますが、タクシー業界は持ちつ持たれつの世界です。私が常に良い営業収入(売上)を出せる訳ではないので、皆で情報交換し合っているんです。

”極悪党”には誰でも入れます。他の営業所でも独自の勉強会のグループがいくつかあるみたいです。新卒の方でもキャリア(中途)入社の方でも関係なく、助け合って働けるのがタクシードライバーの仕事ですね。

極悪な秘訣を少しご紹介

”極悪党”でも共有しますが、私がロングのお客さまと出会いやすいなと感じているのは銀座8丁目や赤坂サカス、赤坂Bizタワーなどです。

基本的に私は千代田区や港区エリアで流してから乗り場に入るという営業方法を採っています。昼間の赤坂は得意なのでよく走ります。夜は混むので、品川や新橋、大手町などに向かって、飲み会終わりや残業帰りの会社員の方たちにご利用いただきます。

1日の営業収入(売上)の平均は7万円程ですかね。今までの最高金額は11万円です。営業所の全体の平均は5万5千円程でしょうか。営業収入(売上)は働く勤務形態にもよります。私は月に11〜13出番営業する隔日勤務というスタイルで働いています。

7万円の営業収入(売上)だと月収は45万円くらいになります。営業収入(売上)を伸ばすのはゲームみたいで面白いですよ。私も始めたばかりの頃は戸惑いましたが、先輩タクシードライバーたちにテクニックを聞いたり相談したりなどして徐々に営業収入(売上)を伸ばしていきました。

※kmのタクシードライバーの年収が気になるという方はこちら

国際自動車(kmタクシー)のタクシードライバーの良いところ

タクシードライバーに転職して良かったと思っています。前職時代と比較して、自由に使える時間も増えました。タクシードライバーは勤務形態によっては月の出勤日数も少なく、残業もありません。私も休みの日は家族と都内をドライブして楽しんでいます。

また、人間関係に悩むことが無いというのもこの仕事の特長かもしれません。乗務中は1人なので気楽に仕事が出来ますし、営業所に戻れば”極悪党”の仲間や先輩方もいます。個人プレーとチームプレーのバランスが良い仕事だと思います。

営業所の雰囲気も良く、一昨年入社したような新人タクシードライバーたちとも食事に行ったりします。特に仲良くしている5、6人のタクシードライバーがいますが、年齢も30代から50代とバラバラなので刺激になって楽しいです。

今後も”極悪党”の党首として恥ずかしくないように頑張っていきたいと思います。