東京観光タクシー認定ドライバーになる方法

PROFILE.
三橋(みつはし)さん。タクシードライバー。国際自動車(kmタクシー)株式会社羽田営業所所属。隔日勤務。2010年7月キャリア(中途)入社。趣味は旅行と読書で日本史が好き。Drivers記事「【システムエンジニアから転職】タクシードライバー内で共有される稼げるノウハウとは?」も併せてどうぞ(取材日2015年3月6日)

国際自動車(kmタクシー)で観光タクシー認定ドライバーになる方法

三橋さんは2010年7月に国際自動車に入社し、2年間通常のタクシードライバーとして勤務していました。その後、営業所内で観光タクシー認定ドライバーの公募があり、歴史や旅行が好きだったため応募することにしたのです。

戦国から江戸にかけての歴史が好きで、観光タクシー認定ドライバーならそういった勉強もするので楽しいのではないかと思いました。旅行もよく行くので、将来自分が退職した際に観光タクシー認定ドライバーとして身に付けた知識が役に立つだろうと思ったのも受けてみようかと考えた理由の1つです。

国際自動車(kmタクシー)で東京観光タクシー認定ドライバーになるには、東京シティガイド検定に合格し、数日間の研修を受ける必要があります。

東京シティガイド検定とは?

東京シティガイド検定とは海外や国内から東京を訪れる旅行者に、東京の魅力を紹介するために必要な知識の理解度を測る検定制度です。2012年から東京乗用旅客自動車協会の観光タクシードライバー認定にあたって、「東京シティガイド検定」の合格を認定条件とする制度が採用されました。問題は選択式で、例えば以下のような質問があります。

このような東京の歴史や観光に関する様々な知識が要求されます。
試験は年に1度12月に行われます。三橋さんは9月から勉強を開始しました。

私はkmで隔日勤務という勤務形態で働いているのですが、仕事の合間を縫って1日1〜2時間の勉強を週に3〜4日続けていました。自分でテキストを使用して勉強する他に、営業所で月に1回勉強会が開催されていたので参加しましたね。国際自動車(kmタクシー)の研修課の職員が過去問を分析し、傾向と対策を教えてくれるのでとても役立ちました。

こうした努力の甲斐があり、三橋さんは見事一発で合格しました。試験合格後は、国際自動車(kmタクシー)独自の研修が始まります。

国際自動車(kmタクシー)独自の観光タクシードライバー研修とは?

12月のシティガイド検定に合格した後に、ハイヤータクシー協会が主催する観光タクシードライバーの認定研修を1日受けます。ここでは観光タクシー認定ドライバーとして仕事をする上での姿勢や心得や、マナーや接遇といったものを学びます。この研修を終えた時点で観光タクシー認定ドライバーとして業務が可能となりますが、国際自動車(kmタクシー)では更なるスキルアップのために独自の研修が用意されています

それが国際自動車(kmタクシー)の観光バスガイドによる都内の観光ツアー体験です。都内の主要な観光スポットを現役のバスガイドさんに案内してらいながらメモをとって勉強することで歴史や実際の説明の仕方を学びます。
(※国際自動車(kmタクシー)観光タクシーの研修についてもっと知りたい方はこちら)

この研修はとても楽しかったです。皇居や浅草、スカイツリーなどを回りました。スカイツリーでは人物と建物を綺麗に写すことが出来るスポットを教えてもらえました。お客さまをご案内するととても喜んで頂けます。

こういった研修を終えると、晴れて国際自動車(kmタクシー)で観光タクシー認定ドライバーになることが出来ます。

観光タクシー認定ドライバーになった後も日頃から観光に対してアンテナを張っておくことが必要で、三橋さんも休日には都内を家族でドライブしたり、テキストを読み返したりするなど工夫されています。

観光タクシーを利用される方には地方から来た老夫婦の方もいらっしゃいます。足が丈夫でなかったり、行きたい所が沢山あったり、どこを観光して良いのか分からない方々にとって観光タクシーはとても便利な存在です。三橋さんに案内してもらえて良かったなんて言って頂けるととても嬉しいですね。

今後は2020年に東京オリンピックが控えているので、海外からの観光客も増えることが予想されます。需要もどんどん拡大していくわりに、まだまだ認知度が低く、かなりねらい目な観光タクシー認定ドライバーという仕事。皆さんもこれを機に、観光タクシー認定ドライバーという選択肢を考えてみてはいかがでしょうか?