寺本さんはホテルマンからタクシードライバーに転職したんですよね?
そうです。8年ほど勤めた後に国際自動車(kmタクシー)へ転職しました。
全くの異業種への転職はなぜでしょう?
平たく言えば、お金です。
私は子どもが2人いて、妻は専業主婦なので自分が稼がないといけません。前職のホテル業界では収入面が苦しかったんです。
失礼ですが、前職での月収はいくらくらいだったんですか?
手取りで20万円いかないくらいです。仕事はほとんど夜勤で、8年間勤めてもそのくらいなんです。歩合制度ではないので、頑張っても給与が上がるわけでもありません。
それは確かに厳しいですね・・・
そこで転職を考えた時に浮かんだのがタクシードライバーでした。ホテルにいるとタクシーと関わることが多いので以前から興味はあったんです。運転することは好きですし、道を覚えることにも自信があったので挑戦しようと思いました。
国際自動車(kmタクシー)を選んだ理由はなんですか?
ホテル業界と同じように国際自動車(kmタクシー)もホスピタリティを大切にしていたからです。前職の経験を活かせるかと思いました。
実際に転職していかがですか?
タクシードライバーは稼げる仕事だと思いますよ。私は日勤で18時に仕事を終えますが、月収は前職の倍になりました。おかげさまで、転職後約2年少しでマイホームを購入することができました。
それはすごい!しかも一般的に稼げるといわれる隔日勤務ではなくて、日勤でそこまで稼いでいるんですね!
子どもが眠る前に帰りたいので日勤を選びましたが、日勤でも十分稼げると思います。夜勤がなくなったので偏頭痛も減って健康になりました。
良いことばかりですね。ぜひ稼ぐコツを教えてください!
いくつかコツがありますが、大事なのは3つです。「行った先で営業する」「会話」「先手必勝」だけです。
一つ一つ教えてください!
「行った先で営業する」とは、あらかじめエリアを限定せずにお客さまが降車された場所で次のお客さまを探すことです。多くのタクシードライバーは自分の得意な場所に戻ってしまいますが、私の持論ではタクシードライバーは得意なエリアに甘えると稼げなくなります。
ええ!でも、まだあまり覚えていないエリアだとお客さまを目的地までスムーズにお送りできるか不安じゃないですか?
そのために2つ目のコツの「会話」があります。目的地はお客さまがご存知ですから、会話の中で経路を教えていただけば良いんです。これさえできればどこでも営業できますよ。
それは元ホテルマンでコミュニケーション上手な寺本さんだからできるんじゃないですか?
3つ目のコツを実践すればどなたでもできると思います。それが「先手必勝」。お客さまが乗車されたら、すぐに笑顔と明るい挨拶で迎えるんです。
それがどうして大事なんですか?
車内の空気を私がコントロールすることに繋がるからです。これで会話中に経路を伺うハードルがグッと下がりますよ。
そうなんですね。これはすぐにでも実践できそうなポイントですね。
当たり前のことを高い基準でやることが稼ぐ近道だと思います。あとは稼ぎたいという気持ちですね。私は手を挙げていない方でも、歩行者を見たらお客さまだと思うようにして運転していました。キョロキョロしている方がいれば目を合わせてサインを送ると「よくぞ来てくれた!」とお客さまになりますから。
貪欲さが必要なんですね。
休憩も営業チャンスだと思っていました。コンビニに立ち寄ると高齢者の方がタクシーを探している場面に意外に多く遭遇するんです。「今休憩上がりなんですけど、もしかしてタクシーをお探しですか?」と聞くちょっとした勇気を持つと良いと思います。
やっぱり結果を出す方は、そういった強い気持ちがあるんですね。
気持ち次第でいくらでも稼げる仕事だと思います。私はホテル業界では突出して仕事ができるタイプではなかったですが、タクシードライバーという仕事では結果を出すことができています。向き不向きはあるかもしれませんが、挑戦してみる価値はあると思います。
そんな寺本さんは現在班長として活躍されているんですよね。
本格的に班長業務を始めてまだ1週間なので、今は仕事を覚えることでいっぱいいっぱいです(笑)
今後の目標を教えてください。
「寺本に言っておけば大丈夫だろう」とドライバーたちから信頼される班長になることです。彼らが気持ちよく乗務できるように今までの経験を活かして頑張っていきたいと思います。
応援しています。寺本さん、本日はありがとうございました!