実際に働いて後悔しないために!女子大生がタクシーの選考で聞いた3つの質問

PROFILE.
宮内(みやうち)さん。タクシードライバー隔日勤務。国際自動車(kmタクシー)株式会社羽田営業所所属。2018年4月新卒入社。趣味はお城めぐり。(取材:2019年1月29日)

今回はタクシードライバーの宮内さんにインタビューします!まず簡単に自己紹介をお願いできますか?

宮内です。よろしくお願いします。私は新卒入社1年目で、実際に乗務を始めて5ヶ月になります。最初は日勤で働いていましたが、今は朝8時〜翌朝4時まで働く隔日勤務で乗務をしています。

宮内さんはどうしてタクシードライバーに?

運転が好きだったからですね。私は家族でよく旅行に行くのですが、父が運転好きなのでどこに行くにも車移動なんです。神奈川にある実家から北は青森、南は山口県まで。そんな父の影響で私も免許をとってからは頻繁に長距離運転をするようになっていました。

ではお父さまから運転を教わることも?

そうですね、父は運転が上手いのでだいぶ鍛えてもらいました。なにせ仮免中にも高速道路以外の道を長野まで運転させられたんですよ(笑)。そのおかげか、入社後の研修でもコーチから「宮内さん、運転うまいね!」と褒めてもらえましたし、お客さまからも丁寧な運転とおっしゃっていただくことが多いです。元社長というお客さまから「自分が昔使っていたハイヤーと同じくらい上手でソフトな運転だね。乗っていて全然不安にならないよ」と太鼓判を押していただけたので、父に感謝です。

運転スキルはアドバンテージになりますね!ちなみに運転好きということは他のタクシー会社も受けたりしたのでしょうか?

はい、国際自動車(kmタクシー)を受けたことでタクシー業界に好印象を持てたので、他に2社ほどタクシー会社を受けてどちらも内定を頂きました。

最終的に国際自動車(kmタクシー)に決めたのはどうしてでしょうか?

国際自動車(kmタクシー)は、私が入社前に感じていた不安を全て払拭してくれたからです。運転が好きだったものの、あまり馴染みのないタクシー業界に入ることに対して心配な面もいくつかありました。例えば「地理の知識が無いこと」「お客さまとのトラブル」「女性が少ない業界」などです。そういった不安に感じることをキャリア面談で現役タクシードライバーの鈴木さんに全てぶつけてみると、一つひとつ丁寧に納得するまで説明してくださいました。キャリア面談は本来1時間なのですが、途中から※人事の赤羽さん(元タクシードライバー)も参加してくださり、結局3人で1時間ほど話し込みました。

※人事の赤羽さんの記事『入社2年目で月収70万円。タクシー(運転手)未経験から始めて成功できた2つの理由とは?』も併せてどうぞ!

キャリア面談ではどんな不安が解消されたのでしょうか?

まず「地理の知識が無いこと」に関しては、お2人も同じだったとおっしゃっていました。分からないことだらけだったけれども、「お客さまから教えていただけるから大丈夫。特に女性は教えてもらいやすいよ」と。これは本当にその通りでした。

私も乗務を始めたばかりの頃は、目的地を言われてもどちらの方角かさえ分かりませんでしたが、多くのお客さまが「じゃあ道を言うからその通り走って」と教えてくださいます。お客さまもご存知ない場合でも、住所を伺ってナビで走れば問題ありません。もちろん、ある程度の知識ときちんとした接客ができた上での事ですが。

なので自主的に覚える努力は必要です。私は休日にレンタカーを借りて練習をしたことがありますし、今でも地図で確認するようにしています。また、営業所からのサポートもあります。私は日勤から隔日勤務に変わるタイミングで、班長から「ナイトクルーズ」という夜の繁華街を実際に走る勉強会を行ってもらいました。麻布十番、六本木、新宿、銀座、新橋などの大通りや、裏手に1本入った路地などをぐるぐるとまわり、夜の繁華街ならではの走り方を学びました。今はそれをアレンジして乗務に活かしています。ですから、入社前に道が分からなくても大丈夫だと思います。

乗務を始めてから徐々に覚えていけば良いんですね。その他の不安に関してはいかがですか?

「お客さまとのトラブル」についても不安はありました。たまにテレビなどでもトラブルが取り上げられていますよね。でも、実際に乗務をしていて感じたことは、その多くはドライバーの接客態度によって回避できるということです。お客さまとのコミュニケーションを通して、そのお客さまが求めていることを理解することができれば、そのようなトラブルも防ぐことができます。万が一そういった事態が起こったとしても車内に防犯設備が設置されているのでその点も安心材料ですね。

宮内さんはそういったトラブルを経験されたことはありますか?

トラブルは無いですね。女性ドライバーであるということだけで機嫌を良くしてもらえることの方が多いです。「戻りにくいだろうから、そのへんの停めやすいところで良いよ」と言ってもらえたり、「このあたり一方通行多いから気をつけて!」と帰り道を教えていただいたり。

でも、酔っ払ったお客さまにたくさん話しかけられることはしょっちゅうです。なぜか「サイン下さい」と言われたこともあります(笑)。運転を邪魔されたり、しつこくされることは無いので私はあまり気にしていません。先輩ドライバーからも上手に対応する方法を教えてもらいました。

そうは言っても、本当に酔客の対応が苦手という人には日勤で働くという手段もあります。「夜の運転は合わないから日勤に戻る」という同期もいたので、挑戦してから決めればいいんじゃないかなと思います。

柔軟に対応してもらえるのは助かりますね。では、もう一つの入社前の不安である「女性ドライバーの少なさ」についてはどうでしょう?

キャリア面談では「宮内さんが入ることになる羽田営業所は規模も大きいから、比較的女性が多いよ」と教えてもらいました。その言葉通り、私の1つ上にも女性の先輩がいるので分からないことは何でも教えてもらえます。内定者のときに参加した「内定者女子会」で現役ドライバーの召田さんとお話して、女性ドライバーとして働くイメージもつきました。業界全体で見ると女性の割合は少ないですが、国際自動車(kmタクシー)には女性タクシードライバーが年々増えてきていますし、実際に入社してからも不自由を感じることはありません。

このように、キャリア面談では入社前の不安である「地理の知識が無いこと」「お客さまとのトラブル」「女性が少ない業界」を中心に先輩たちとお話しました。質問時間が限られている会社も多いなか、国際自動車(kmタクシー)は私の質問に全て誠意を持って答えてくれたので、入社を決めたんです。

なるほど!では、最後に進路に迷っている女子大生の方に向けてメッセージをお願いできますか?

もし、タクシードライバーになることに対して少しでも不安が残っていれば、積極的に質問してみることをおすすめします。入社前に色々想像して怖くなることがあるかもしれませんが、私の経験上、そこまで心配しなくても大丈夫です。運転や接客が好きな女性にとっては非常に面白い仕事だと思うので、ぜひ先輩を捕まえて聞いてみてください。皆さん力になってくれると思います。

宮内さん、本日は貴重なお話をありがとうございました!