月収に大きな変化。元コンビニルート配送「それだけしか稼げないの?」というタクシードライバーの一言で転職を決意しました

PROFILE.
早川(はやかわ)さん。タクシードライバー。国際自動車(kmタクシー)株式会社吉祥寺営業所所属。2016年キャリア(中途)入社。隔日勤務。趣味は登山。(取材:2019年3月14日)

早川さんがタクシードライバーになった経緯を教えてください。

以前はコンビニのルート配送ドライバーをしていたのですが、それがけっこうキツかったんですよ。朝6時から積み込みが始まって、仕事が終わるのは20時すぎ。何回も積み下ろしをするので身体がかなり疲弊します。仕事が終わって身の回りのことをしていたら、翌日の出勤時間まであと5、6時間しかありません。週5日〜6日で働いていたので、なかなか日々の疲れがとれませんでした。

体力的にも労働環境的にも大変だったんですね。

それでも手取りで20万後半くらいしか稼げなかったので、この先どうしようかな…と漠然とした不安を感じながら仕事を続けている状態でした。

そんなある日、すごい雨が降ったときがあって、ずぶ濡れになりながら荷物を運んでいました。するとそのコンビニによく休憩に来るタクシードライバーのおじさんがタバコを吸いながら、「その仕事いくら稼げるの?」って聞いてきたんです。「20後半くらいです」と言ったら、「それだけ?」って(笑)。「自分はタクシードライバーをやっていて、手取り30半ばくらいだけど、君なら若いんだからもっと稼げるよ」と言われました。「こんないつもコンビニで休憩してるおじさんが35万も稼いでるのか!?」と衝撃でしたね。タクシードライバーってそんなに稼げる仕事なのか?と一気に興味が湧いて転職を考えました。

そのドライバーは国際自動車(kmタクシー)の方だったのでしょうか?

いいえ、他社の方です。「会社は慎重に選べよ」と念押しされていたので、自分なりに労働条件や給与などをネットで調べました。前職より給与が下がったら転職の意味が無いけど、もっとゆとりを持って働きたいなあと思って、たどり着いたのが国際自動車(kmタクシー)だったんです。

そうだったんですね。現在は入社4年目ということですが、転職してどんな変化がありましたか?

まず、時間的・精神的に余裕ができましたね。前職の知り合いとたまに会うんですけど、「明るくなった!」と言われます。転職して初めて「登山」という趣味ができました。趣味を楽しめる余裕なんて久しくなかったので嬉しいです。3連休を月1回くらいのペースでとれるので、疲れもとれますし、遊びにも行くことができます。

ワークライフバランスがとても改善されたんですね。給与に関してはいかがですか?

おかげさまで増えました。今は年収でいうと、500万後半くらいですね。疲弊することなくそのくらい稼ぐことができています。新卒1年目でも本人のやる気次第で年収600万以上が可能な世界ですから夢がありますよね。免許1つでこんなに稼げる仕事はあまりないと思いますよ。

まあでも、一番嬉しいのは仕事が楽しくなったことですかね。上手くいかないときもありますけど、普通に生活していたら出会えないような人たちと接することができるというのがタクシードライバーの好きなところです。

仕事が楽しいと、日々の満足度が全然違ってきますよね。早川さんは、接客に楽しさを感じているんですか?

そうですね。転職したばかりの頃は配送との違いに戸惑ったんですけど、慣れていくにつれて楽しくなっていきました。

やはり配送とタクシーは全然違いますか?

運送業と接客業では気を使うところが違います。おにぎりは何も言わないですけど、お客さまからは色々な反応が返ってきます。それがやりがいですね。「ありがとう」と言われることがこんなにも多い仕事だなんて知りませんでした。逆に、自分の至らなさに悔しい思いをすることもありますけど、改善のチャンスだと思って厳しい言葉も素直に受け入れるように心がけています。まあ大抵、自分に非があるんですけどね。目的地をしっかり確認せず曖昧なまま走ってしまったとか。当たり前のことをきちんとできるかどうかが大事だと思います。

早川さんが他にも大事にしていることはありますか?

「根性」ですかね。タクシードライバーって想像以上にメンタルに左右される仕事なんです。一度モチベーションが下がると、それ以降の営業収入(売上)も思わしくなかったり。営業所で稼いでいる人たちは根性がありますよ。営業収入(売上)に対する執着が違います。

頑張るぞ!という強い気持ちを持つことが必要なんですね。

今振り返ると、新人だった自分には「もっと勇気と根性を出せ!」と言ってやりたいです。入社後の勢いがあるうちに、色々知らないエリアを開拓したり、繁華街を積極的に走ったりしておくとその後が楽になると思うので。自分の場合は最初に慎重になりすぎた気がするので、もっとガツガツいく方が早く成長できたかなと。

他に、タクシードライバーを検討中の方に向けてメッセージを頂けませんか?

本当のことを言うと、前職時代はタクシードライバーが嫌いだったんですよ。無理な割り込みや危ない運転をしてくるタクシーには、車体の大きいトラックの方が譲ったり気を使ったりしないといけないので、うっとうしいなって(笑)。

でも、自分が実際にタクシードライバーになってみたら、この仕事が好きになりました。営業所で安全運転をドライバーに口すっぱく指導している管理職の人を見て、しっかりとした会社もあるのだと知りましたし、何よりお客さまに自分のタクシーに気持ちよく乗っていただくことが仕事の喜びだと思っています。

タクシー会社にも色々あるので、イメージで決めつけずに自分で調べて、納得のいくところに挑戦してみるといいんじゃないかと思います。

国際自動車(kmタクシー)の説明会などにも参加するとたくさん情報が得られるかもしれませんね!早川さん、本日は貴重なお話をありがとうございました!