最後の職業として「タクシードライバー」を選択。日々の業務を独自のフォーマットで記録する、一風変わった理由とは。

PROFILE
村石さん。タクシードライバー。国際自動車(kmタクシー)株式会社板橋営業所所属。2014年中途入社。(取材日:10月29日)

最後の職業として「タクシードライバー」を選択した村石さん。

まず村石さんの入社の経緯を教えてください。
私は30年近くファミリーレストランを経営している会社でメニュー開発などに携わっていました。その後青果の小売会社での勤務を経て、国際自動車(kmタクシー)には58歳のときに入社しました。年を取れば取るほど求人数も選べる職種も少なくなるので、求職活動は大変でした。タクシードライバーを選んだのは元々運転が好きだったからですが、正直、誰でもできるんじゃないかと思ったのも事実です(笑)。

実際タクシードライバーになってみて、いかがでしたか?
どんな仕事も甘くない、と思いました(笑)。運転や接客で困ることはなかったのですが、道を覚えることなどタクシードライバーならではの業務に慣れるまでは、やはりそれなりに大変でしたね。

タクシー会社は他にもありますが、なぜkmタクシーを選ばれたのですか?
同業他社に問い合わせの電話をしたのですが、その際の対応が一番良かったのがkmタクシーでした。他社とは桁違いに対応がよかったです。私も長く接客業をしているものですから、そこの良し悪しは分かりますし、気にしますね。

なるほど。長年接客業に携わられているからこそホスピタリティを重視しているkmタクシーを選ばれたのですね。

「ダメ人間」にならないために。独自のフォーマットで毎日記録をつけている!

タクシードライバーになって、何が一番大変でしたか?
先ほども触れましたが、道を覚えるのが大変でした。日本は車で走れる道が本当にたくさんありますし、行き先の指定は住所や建物名、町名、交差点名などお客さまによって様々なわけです。それらすべてを網羅的に覚えるのは不可能ですが、実践を積みながら、そしてお客さまに教えてもらいながら、覚えていきました。実践を積んだ、といえば、私は毎日お客さまをどこで乗せてどこで降ろして何円だったかをすべて記録しています。

このシートのフォーマットは全部自分で作ったものなんですよ。

すごいですね!とっても細かく記録をつけているんですね。
私は細かいですよ(笑)。タクシードライバーは業務中、基本的に一人ですし、周りを気にせず自分のペースで仕事ができるわけですが、その分怠けようと思ったら怠けることもできてしまうんですね。私は「ダメ人間になりたくない」という気持ちが強くあるので(笑)、毎日記録を欠かさずつけています。3年間もつけていると曜日ごとの傾向など、記録をつけていないとなかなか分からないことまで分かってくるんですよね。前職でも数字を見て傾向分析をするということはずっとしていましたから、全く苦ではありません。

前職での経験が今の仕事でも活きているんですね。

サラリーマンを辞めてよかった(笑)!その理由とは?!

今、会社の方との関わりはどれくらいありますか?
業務中に情報共有をしたり、営業所で出くわしたときに話したり。あとたまに飲み会にも参加しています。自分より若い人が多いので指導をすることもありますよ。今は特に2人の新入社員を指導しています。そのうちの1人には私の作った記録用紙のフォーマットを渡して記録をつけるように言っていて、結果もどんどん出てきているんですよ。逆に若い人からもたくさん刺激を受けています。若い人はやはり私と発想が違うなと感じますね。

発想…ですか。
はい。たとえば私には思いつかないようなイベントの情報を教えてくれたりもしますし。新鮮ですね。こちらこそいろいろなことを学ばせてもらってます。

なるほど。幅広い年齢層の方がいるからこそ、与えられる刺激があり、受けられる刺激があるんですね。ではプライベートはどのように過ごされているのですか?
週に4日は私が料理をしています。前職が料理関係だったので、包丁を握っていると落ち着くんですよね。料理中はいろいろなことが考えられるので頭も整理されます。うちは子どもがまだ中学生で食べ盛りなので作り甲斐もありますよ(笑)。会社帰りは大抵「今日は何作ろうかな」と夕飯のメニューを考えていますね。

私も会社帰りは同じことを考えています(笑)。最後にこれからタクシー業界に転職を考えている方へのメッセージをいただけますか。
はい。サラリーマンを辞めてよかったなと思う点は、まず行為計画(行動計画、事業計画)を立てなくてよいこと。そしてそれに伴う発表がないこと。これが一番大変だったんですよね。あと部下がいないこと、ですね。部下のことで上司に怒られたり、お客さまに頭を下げたりということはなくなりました。タクシードライバーは自分のペースで働けるので、私のように定年が近くなってきてから転職する職業としてもおすすめです。私は出社が15時半ですので満員電車とも無縁ですし。いいですよ(笑)。

満員電車に乗らなくて済むのは本当に羨ましいです(笑)!今日はお忙しい中取材にご協力いただきありがとうございました。これからもお仕事頑張ってください!!