仮面就職をした第2新卒タクシードライバー。就職は企業に一生を捧げなければいけないことだと思っていた

PROFILE.
岡本(おかもと)さん。タクシードライバー。国際自動車(kmタクシー)株式会社東雲営業所所属。隔日勤務。2015年4月新卒入社。趣味はバスケットボール、料理、食べ歩き。(取材日:2015年12月14日)

2016年の「仮面就職」採用サイト(現在は非公開)

2015年、異色の採用方法として話題を呼んだ国際自動車(kmタクシー)の「仮面就職」。仮面就職だからといって「とりあえず、腰かけOK」という意味ではありません。やりたいことが見つからない、やりたい仕事はあるけど企業とのマッチングが叶わなかった・・・といった悩みを抱えている就活生を応援したい!という想いから始まった、新しい価値観の採用方法です。今回は、その仮面就職をきっかけに国際自動車(kmタクシー)に入社した新卒タクシードライバー岡本さんに、どういう経緯で仮面就職に出会い、入社したのか詳しくお話を伺いました!

岡本さんは「仮面就職」をきっかけに国際自動車(kmタクシー)に入社されたと伺いました。仮面就職のどんな点に共感したのですか?

お恥ずかしい話ですが、私は大学を4年間留年して合計8年大学に通ったんです。8年目でしたから、「もう後がない」という気持ちが強かったですね。
私は北陸県内ではネームバリューの強い国立大学に通っていたので、正直「就職先はすぐに決まるかな」と高を括っていました。ところが留年のハンディもあり、なかなか就職先が見つからなかったんです。契約社員やパートといった選択肢を迫られている時期に、仮面就職の「正社員として社会人のスタートを切れる」というメッセージは非常に刺さりました。

8年目!学生時代は何かに熱中されていたんですか?

深夜営業の飲食店でアルバイトをしていたのですが、それがとても楽しかったんです。先輩に紹介してもらったお店だったのですが、18時半から朝の5時くらいまで働いていました。大学3年生のときから始め、面白かったし稼げたので夢中になってしまい、気づけば8年が経っていました(苦笑)

学生時代の岡本さん。アルバイトだけでなく、バスケットボールにも夢中になっていたそうです。

なるほど(笑)国際自動車(kmタクシー)に出会うまではどんな就活をされていたんですか?

地元で営業職を探していました。経済活動の源泉はものづくりだと考えていたので、機械系のメーカーや商社を中心に受けていました。
ですが、留年の事もあってなかなか結果には繋がりませんでした。やる気が無くなり就活から遠ざかった時期もありました。そんな時に見つけたのが、国際自動車(kmタクシー)の「仮面就職」の採用サイトだったんです。

仮面就職は「新しい価値観の採用方法」と話題になりましたが、見た時はどう感じましたか?

この企画の新しいところは企業側が「仮面就職」と明言しているところだと思います。
仮面就職を知るまでは、「就職する」とは「企業に一生を捧げなければいけない」ということだと思っていたんです。むしろ、それぐらいの覚悟が無くては就職する企業に対する裏切りなのでは?とまで考えていたくらいでした。
さらに、私は他の新卒より年齢を重ねているので、それも足かせになるのでは?と考えていました。「もうこれ以上つまずくわけにはいかない」という不安から慎重になりすぎて、社会人として一歩踏み出す勇気がなかなか出なかったんです。
ですが、仮面就職の「一生のことを今決めなくてもいい!」「社会人として働きながら考えればいい!」というメッセージが背中を押してくれました。まずは飛び込んでみようと思って、選考に申し込んだんです。

学生時代のバスケットボールサークルの仲間と。

選考はどうでしたか?

実際に国際自動車(kmタクシー)に行ったことで、就活に対するイメージがさらに変わりましたね。以前の私は就活には「選ぶ側」と「選ばれる側」があると思っていました。「自分は選んでいただけるように努力をしないといけない立場だ」と感じていたんです。ですが、国際自動車(kmタクシー)では「一緒に働く仲間」という感覚で選考に取り組むことができ、自然体で過ごせました。
印象的なのは、役員面接が終わって人材採用課の方が突然ブースに入ってきて、「岡本、おめでとう。一緒に頑張ろう」と内定を知らせてくれました。本当に嬉しかったですね。
内定が出たら、真っ先に「就職浪人せずに済んだ」とか「やっと就活が終わった」と考えるだろうなと思っていたのですが、実際は「仲間にしてもらえたんだ!」ととても嬉しく感じたのを覚えています。

配属式での1枚。

選考中に「一緒に働く仲間」という気持ちになれる企業はなかなか無いですよね。実際に入社されてからはいかがですか?

まず、東京どころか関東に住んだことのなかった僕にとって、地理に対する不安はものすごく大きなものでした。ですが、実際に乗務するようになってから、道を優しく教えてくれるお客さまが本当にたくさんいらっしゃって驚きました。
先輩から「分からない道があったとしても、お客さまが優しく教えてくださるから大丈夫だよ」と聞いてはいましたが、耳にしていた以上に多くの方が丁寧に教えてくださって本当に驚きました。お陰様で、日々楽しみながら成長出来ています。
お客さまだけでなく、営業所も本当に良い方ばかりです。1つ上の先輩がグループメールを作ってくださり、「分からないことがあったら何でも聞いてね」と言ってくださいます。「今日ここまでお客さまをお送りしたのですが、次はどこに行ったらいいですかね?今日はいつもと違う方面に来たものの、うまくいかなかったです」などといつも相談しています。
ご飯や飲みにも連れて行ってもらうんですよ。印象的なのは、「明日熱海いくんだけど一緒に行く?」って旅行の前日に誘っていただいた時ですね(笑)もちろん、行ってきましたよ!楽しかったです。
飲食店でのアルバイト経験も、接客をする上でとても役に立っているんですよ。お酒を飲まれているお客さまの対応にも慣れていますし、深夜営業の飲食店だったので隔日勤務という働き方も非常に僕のライフスタイルに馴染んでいます。

2015年入社の新卒社員から始まった「八ヶ岳研修」の写真。業界を変革するべく、同期同士の結び付きを強くしました。

タクシードライバーとして充実した毎日を送っていらっしゃるんですね!

はい。営業所には年下の先輩や、年上の後輩がいますが、そういう様々な年代の人達と分け隔てなく関われているのはすごく面白いですし、ありがたい環境だと思っています。

岡本さんの、今後の目標を教えて下さい。

仮面就職に出会い、国際自動車(kmタクシー)に入社していなかったら、今でもフリーターとしてアルバイトをしていたかもしれないな、と思います。国際自動車(kmタクシー)は本当に私の恩人なんです。
恩返しをするという意味でも、タクシー業界がどう変化し、国際自動車(kmタクシー)がどんな役割を担い、自分はどう変わっていくのか?国際自動車(kmタクシー)で自分が発揮できる価値は何なのか?ということを常に考え、貢献できる人間でありたいですね。
タクシードライバーとしてもっともっと頑張っていきたいですし、国際自動車(kmタクシー)についてもっと知っていきたいです。国際自動車(kmタクシー)は「ジョブトレ」という、人財採用課(人事)やコールセンターに出向が出来る仕組みがあるので、積極的に挑戦していきたいと思います。

岡本さん、ありがとうございました!