新郷(しんごう)さん。タクシードライバー。国際自動車(㎞タクシー)株式会社三鷹営業所所属。2015年新卒入社。早稲田大学政治経済学部出身。趣味は資格取得で、運行管理者や行政書士などの資格を持つ。(取材日:2016年5月13日)
今回取材したのは三鷹営業所でタクシードライバーとして働く新郷さんです。新郷さんは2015年に新卒で入社し、2016年の1月からは4ヶ月間、「ジョブトレ」という社内インターンシップ制度を利用して、人財採用課(人事)のお仕事も経験されています。
新郷さんが国際自動車(㎞タクシー)に入社した理由を教えてください。
学生時代の私は、埼玉県の県庁職員になりたいと思っておりました。一次試験(筆記)が受かり、面接に臨んだところ、「新郷さんがうちでやりたいことはなに?」と聞かれたんです。
就職活動中、定番の質問の志望動機ですね。
定番なんですけど、私は答えられなかったんですよ。試験勉強中は合格に向けてひたすら頑張っていたのですが、本当にやりたいことをきちんと考えていませんでした。安易な気持ちで安定を求めて公務員試験を受けていたと実感しましたね。
でも「安定」は就職活動中の学生にとって大きな魅力ですよね。
もちろん、キャリアやライフプランを考えたうえで「安定」を選択するなら、何の問題もありません。私の場合は就職活動が通過点だと気づかず、ゴールだと勘違いしていたので壁にぶつかったんです。
私たちは常に人生の残り時間をどう活用するか選ぶことができます。就職活動中の私は、今後の40年間を賭けるなら、何か大きなことをしたいと思ったんです。そこで出会ったのが「業界変革」を掲げる国際自動車(㎞タクシー)でした。
国際自動車(㎞タクシー)のどんなところに魅力や、可能性を感じたのでしょうか?
選考中に「夢を発表する」というワークがありました。そこで私は「新選組を作りたい」と言ったんです。
新選組ですか!?
新選組って一つの志に向けて、ボスも含めて全員で戦っていますよね。全員が現場で活躍できる実力を持ったプロフェッショナル集団ってかっこいいなと思っていたんです。そういう組織づくりをしたいという夢を発表しました。
な、なるほど。
普通は「なに言ってんだ、こいつ」ってなりますよね (笑) でも国際自動車(㎞タクシー)の人たちは面白いって受け入れてくれたんです。選考を重ねるなかで、「人」にどんどん惹かれていきました。人財採用課(人事)の方、同期、役員の方、営業所の方と触れ合って、自分も仲間になりたいと思うようになっていたんです。
キャリアプランも描けたのでしょうか?
そうですね、漠然とですが、当時の私は、タクシードライバーとして3年間現場を学び、採用や研修など様々な職種を経験して、まずは国際自動車(㎞タクシー)をよく理解したいと思っておりました。工場で働く父が、「日本の経済を動かしているのは現場の人間だ」と言っていた影響で、タクシードライバー経験は特に大事にしようと思っていましたね。
実際に三鷹営業所でタクシードライバーを経験されていかがですか?
正直なところ、慣れないうちはお客さまと接するのが怖かったです。大学を卒業したばかりの世間知らずの頭でっかちだったので、随分失敗もしました。道をなかなか覚えられず、「どうして分からないの?プロでしょ?」と厳しい言葉をいただいたこともあります。「申し訳ありません。教えていただいてもよろしいでしょうか?」と肩をガッチガチにして聞いていましたね(笑)
それはかなり社会勉強になりますね(笑) タクシードライバーとしてのやりがいは何だったのでしょうか?
だんだん実力がついていく実感が楽しいんです。道を覚えるごとに走れる範囲が広がっていき、営業収入(売上)が上がって、お客さまにお褒めの言葉をいただける機会が増えていきます。大変なこともありますが営業所に戻れば、頼れる先輩たちや悩みを共有できる同期がいるので、乗り越えられるんです。やっぱり「人」が良い会社だと、入社後にさらに感じました。
国際自動車(㎞タクシー)に入社して良かったですか?業界変革に燃える他社に惹かれたり、なんて正直なところなかったですか?
ないですね。国際自動車(㎞タクシー)に人生40年間を使うと決めたんです。
どういうことでしょう?
就活生の時に自覚したんですけど、私はコミュニケーション能力が抜群に高いわけでもなく、運転がめちゃくちゃ上手なわけでもないんです。こんな自分が世間や会社に対して何を提供できるのか?と考えた時に浮かんだのが、将来だったんです。
将来?
時間ともいえます。自分が働き続ける今後40年間を売りに出そうと思いました。
人生を賭けた就職先を国際自動車(㎞タクシー)に決めたんですね!
「人」が良いからこそ、この会社で業界変革のために、自分の人生を使っていきたいと思ったんです。
すごい覚悟ですね!
はい、本気です。
期待してます!最後に新郷さんの目標を教えていただけますか?
私は、タクシードライバーを結婚したい職業ランキング1位にしたいんです。
え!?
結婚したい職業ランキングというと上位にあがるのが、女性だと「公務員」「医者」「商社系」「弁護士」「パイロット」、男性だと「看護師」「OL」「保育士」「客室乗務員」「公務員」とか色々あると思うのですが、タクシードライバーもかなり良い職業だと思うんですよね。
若いうちから稼げて、時間の融通も効いて、休みもとりやすく、自分の給与を自分で管理する感覚が身につき、運転技術も高く、ホスピタリティもある。男女ともに結婚相手として良い条件じゃないですか?
確かに(笑)
「タクシードライバーは良い職業だよ!」と私がいくらプレゼンしても、「ふーん」で終わる人も、タクシードライバーは結婚したい職業ランキング上位なんだよと言ったら、「なに!?」と興味を持ってくれると思うんですよね。注目を集めるだけが業界変革じゃありませんが、タクシードライバーに対するイメージを変えるには面白いんじゃないかと。
結婚したい職業ランキング上位など、業界変革のためのアイデアが浮かんだら書き留めるノート。
そうですね。グッと距離が縮まった気がします。
タクシードライバーや国際自動車(㎞タクシー)について、まだまだ知られていない魅力ってたくさんあると思うんです。私自身も営業所に配属してから国際自動車(㎞タクシー)の「人」の良さを更に実感しましたし、人財採用課(人事)を経験したことで気づいた良いところもあります。
国際自動車(㎞タクシー)という会社をタクシードライバーとしてだけではなく、色々な視点から見ることで新たな発見があるんですね。
そうです。業界変革を実現するには、人によってそれぞれ役割が違うと思います。タクシードライバーとしてホスピタリティを発揮する人、国際自動車(㎞タクシー)やタクシードライバーの魅力を伝える人、それらをバックオフィスで支える人など様々です。私は業界変革に貢献したいという気持ちは強いものの、まだどの分野で自分の力を最大限に活用できるか見えていません。入社して日が浅いので、全体はまだまだ全く把握できていないんです。ですから、まずは様々な経験をして視野を広げたいですね。やりたいことはいっぱいあるので、実行できるように力をつけていきたいと思います。
なるほど!新郷さん、本日はありがとうございました!頑張ってくださいね
編集後記
この取材を行ったのが2016年5月13日。なんと6月の人事異動で新郷さんはタクシードライバーから経理課に異動になりました。目標通り、様々な職種を経験されている新郷さん。今後の活躍がとっても楽しみです。