元ガソリンスタンド店長。ハイヤー志望だった私がタクシードライバーにハマってしまった、たった1つの理由

PROFILE.
清水(しみず)さん。タクシードライバー。国際自動車(kmタクシー)株式会社羽田営業所所属。2014年9月キャリア(中途)入社。前職はガソリンスタンドの店長。趣味は映画鑑賞。18歳の息子を持つお父さん。

お正月からハラハラした魔の2時間

「やばい、やばい、やばい。どうしよう、もう2時間も経ってしまった」

今年のお正月のことです。出庫してからお客さまが全然見つからず、2時間も空車で走り続けた時はもう心臓が止まるかと思いました。先輩のアドバイスを思い出し、とりあえず一回休憩して気持ちを落ち着かせることに。ゆっくり運転を心掛け、走り始めると何とかお客さまをお乗せすることが出来ました。良かった…。

入社して3か月が経った今でも出庫前は毎回緊張しています。しかし、どういうわけか自分でも不思議ですが、今の私はタクシードライバーの仕事が面白くて楽しくて仕方がないんです。

タクシードライバーがどうしてこんなに楽しくなってしまったのか?

もとから地図が好きでもなく、東京の地理も不安で、地理試験は2回落ちました。渋谷・新宿はどうしてあんなにゴチャゴチャしているのか。知らないことばかりのタクシー業界で最初はやっていけるのかとても心配でした。

ですが、段々とゆっくりではありますが、道が繋がっていく感覚というものを着実に感じ始めたんです。この道を抜ければここに来るのか、こんな抜け道があったのか、という発見が見えてきました。

ある日、お客さまから聞いた目的地への経路を自分の頭の中で予想し、ドキドキしながらお伝えしました。すると「その通りに行こう」とおっしゃって頂けたんです。(よしっ!やっぱりこの道ですよね!!!!)と内心ガッツポーズで、「かしこまりました!」という声も弾みました。今まではお客さまに道を教わりながら運転していたので、自分の成長を感じてたまらなく嬉しかったんです。

乗務を続けていくうちに知らない道が1つずつ繋がってくる喜びを感じ、自分の成長が楽しみになってくるようになりました。1日5万円の売上目標に届かないと悔しくて、明日は違う地域を営業してみよう、時間帯を変えてみようと試行錯誤を続けました。営業所でも最初はタクシードライバー同士の会話についていけなかったのですが、「やっぱりタクシーって面白いよね」と盛り上がるようになりました。他のタクシードライバーさんたちが売り上げについて話しているのを小耳に挟むと、なるほどそういう場所に行けば良いのかと頭にメモします。麻布や六本木、丸の内など安心して走れる道も増えました。
これならタクシードライバーとしてやっていけるかもしれない!と思い始めている私ですが、実は最初はハイヤーのドライバーになるつもりで国際自動車(kmタクシー)に入社したんです(笑)

23年間ガソリンスタンドの店長をやっていました

国際自動車(kmタクシー)に入社する以前は、23年間ガソリンスタンドの店長をやっていました。やんちゃな男子スタッフをまとめるのには骨が折れました。叱ったり褒めたり、飲み会では腹を割って話したり。大変ですがやりがいのある職場でした。しかし、不景気のせいか責任が大きくなるにつれて、給与も下がるという好ましくない状況になってしまったんです。

家族もいますので退社を決意し、3年間転職活動をする中で見つけたのが国際自動車(kmタクシー)です。転職サイトからスカウトメールが届き、読んでみるとハイヤードライバーの募集でした。ハイヤーなら収入も安定しているのでは?と考え、接客業の体験も活かせると思ったので説明会に参加。順調に話は進み、入社へ。地理を覚えるためにハイヤーの研修として、タクシードライバーを3か月経験することになりました。するとはまってしまったんですね、ハイヤーではなくタクシーに(笑)

国際自動車(kmタクシー)のタクシードライバーとして自分の力を試したい

今の私は、「タクシードライバーとして自分がどこまで出来るのか?」を見たいと思っています。3か月の給与保証期間が終わり、自分の望む給料を得ることが出来るのか?不安よりも自分の力を試したいという気持ちの方が強いです。1日ひとつでも新しいことを覚えたいので、知らない道を走ったら地図をなぞって確認。先輩から得たアドバイスも積極的に実践しています。

ガソリンスタンドの店長の時はマネージメントなど他人の為に努力してきました。国際自動車(kmタクシー)のタクシードライバーになった今は自分のことだけに集中して思いっきり頑張ることが出来ています。その作業が新鮮で楽しいです。これからも覚える事は沢山ありますが、ひとつずつ学んでいきたいと思います。

ハイヤーも少し気になるという方はこちらへ