稲守(いなもり)さん。国際自動車(kmタクシー)株式会社 三鷹営業所班長。2012年4月新卒入社。
※稲守さんは現在、経理課で活躍しています。この記事は稲守さんがタクシードライバーだった頃のエピソードです。
社長の本気度を感じ、タクシードライバーとして業界を変えていく覚悟を決めました
私は「会社規模は小さくても大きな役割を担う仕事がしたい」という思いで就職活動をしていました。大手含め4社から内定をもらいましたが、国際自動車(kmタクシー)に決めた理由は当時の社長との最終面接が大きかったですね。タクシー業界変革に対する強い思いを伝えてくれた後に、「国際自動車(kmタクシー)に君の将来を任せてほしい」と、言ってくれたんです。
新卒採用において「若い力で会社を良くしていこう!」といった謳い文句は良く耳にしましたが、国際自動車(kmタクシー)は本気で、若い力で業界を変えていこうとしているのを強く感じました。正直に言うと、両親からの反対もありましたが、自分の力を必要としてくれた国際自動車(kmタクシー)でトップを目指し、タクシー業界を変えていこうと決めました。
仕事は選べるが、一緒に働く仲間は選べない
入社前は、「社長になるためには、まず営業収入(売上)で目立つことが一番」だと思っていました。ですが入社後、息子のように可愛がってくれる先輩や、一緒に切磋琢磨していける同期、体調が悪い時は家族のように心配してくれる仲間達との関わりを通して、それだけじゃないことに気づいたんです。
「仕事は選べるけど、一緒に働く仲間は選べない」。このことに気づいてからは、先輩や仲間との関わりを一番大切にするようになりました。
そして、1年半で三鷹営業所にいるタクシードライバー150人と食事に行きました。一人一人と向き合っていく中で、各個人がいろんな事情を抱えながらも営業所のルールを守っているんだと実感することが出来たんです。班長になった今では、この経験を活かして個人の事情に配慮した支援が出来るようになっています。
息子のように可愛がってくれる先輩が泣きながら言ってくれた、「絶対に戻ってこいよ」
私は、半年間だけ、採用のサポートをしに人財採用課に出向していたことがありました。出向が決まったとき、営業所のみんなが激励会を開いてくれたのですが、その時いつも息子のように可愛がってくれているおじさんドライバーが、泣きながら「絶対に戻ってこいよ」と言ってくれたんです。半年間だけなのに(笑)。とても嬉しかったですし、改めて「この仲間達と絶対に業界を変えていこう」と思いました。
長い間この業界にいるおじさんドライバーたちは、業界変革に対してあまりピンときていない人もいるかもしれません。ですが、そういう人たちも「稲守が言うなら手伝ってやるか」なんて言ってもらっているのがすごく嬉しいですね。
「まだタクシーに乗ってんのか?」タクシードライバーの社会的地位は低いという現実
入社時に反対した両親は、いまだに完全には応援してくれていません。先日も、父に「まだタクシーに乗ってんのか?」と心配されてしまいました。
お客さまから、「若いのになんでタクシードライバーをやっているの?」と言われたこともあります。悪意がないことは十分に分かっていますが、まだまだタクシードライバーの社会的地位は低いのが現実です。「タクシードライバーは第二の仕事」「その場つなぎの仕事」「免許さえあれば出来る仕事」という世間からのイメージを払拭させたいという想いは強くなるばかりですね。
「タクシードライバーをやっているの?すごいね!」そんな世の中を目指して
「社会的地位」とは、人の価値観や判断によって決定することだと思っています。つまり、世の中の人たちがタクシードライバーを人に紹介したくなるようにできるかが、選択肢のひとつになるかどうかだと思うのです。
現在、国際自動車(kmタクシー)は「km2020~私たちのホスピタリティに、世界が驚く~」という取り組みを行っています。私の描く2020年は、「タクシードライバーをやっているの?すごいね!」と言われる世の中にすること。子供のなりたい職業ランキングBEST5にタクシードライバーがランクインしていて、両親が「息子はタクシードライバー」と誇らしげに言ってくれる、そんな世の中になったら業界は変革したと実感できると思っています。
そんな2020年に向けて、大好きな三鷹営業所をはじめとする国際自動車(kmタクシー)の仲間達と共に、支えあいながら業界変革にこれからも取り組んでいきます。そして将来的には社長になって、若い力をまとめ、タクシー業界を絶対に変えていきます!