タクシードライバーのキャリアパス!新卒入社から人財研修課コーチまでの道

PROFILE.
小野(おの)さん。2012年に新卒でタクシードライバーとして入社。台東営業所で班長を務めた後、人財研修課のコーチとなり現在は新人ドライバーの教育を行っている。趣味はサッカーとスノボ。(取材日:2017年3月25日)

前回の記事『新卒入社タクシードライバーのキャリアアップ【班長編】』では、小野さんがタクシードライバーから営業所の最年少班長になるまでの経緯を伺いました。今回は人財研修課のコーチとして新卒・キャリア(中途)入社のドライバーたちの頼れる先輩になるまでの道を語っていただきます!

営業所の班長から人財研修課へ

班長として勤務してから2年弱が経ったタイミングで、人財研修課への異動を打診されました。営業所に馴染んですごく居心地が良かったので迷っていたんです。ですが、次の言葉が私を後押ししました。

「人財研修課は小野の良いところをさらに伸ばしてくれる場所だと思う。あそこは人に教える場じゃなくて、お前が教わる場だよ」

更なる成長に繋がると思い、人財研修課へ異動することにしたんです。

説明が全く伝わらない!?

人財研修課では新卒・キャリア(中途)入社関わらず、新人ドライバーたちに地理やメーターの使い方、接遇などを指導します。

地理試験の問題の答えは1つしかありませんが、その説明は100人いたら100通りの伝え方があります。地理は暗記なので、合否の境目は覚えるか覚えないかしかありません。いかにしてやる気を出させるかがコーチの腕の見せどころとなります。

最初の頃はいくら説明しても理解してもらえず、「何で分からないの?」と悩むことが多かったです。その悩みを解消してくれたのは先輩の川越さんの言葉でした。

「上から目線の物言いじゃ、人は話を聞かないよ」

ハッとしましたね。「何で分からないの?」はまさに上から目線の考えでした。私は自分の説明が伝わらない原因を相手に求めていたんです。本当は、自分の力が足りなかっただけで、原因を相手に求める限りは現状は改善されないと気づきました。

相手の立場に立つことを意識すると、「何で分からないの?」から「どうしていけば良いと思う?」に質問が変わるんです。ある程度経験のある自分の言葉ではなく、誰にでも分かる言葉を選んで丁寧に教えていきました。

1番気をつけているのは「失敗しても良いんだ」と思わせる空気づくりです。せっかく「業界を変革するぞ!」「稼ぐぞ!」とやる気をもって入社してくれた彼らのモチベーションを研修で損なわないように、むしろ知識とスキルを加えることでモチベーションを底上げした状態で現場に送り込むのが私たちの役割です。

そのためにはたくさん失敗して、たくさん吸収しなければいけません。不安があればできるだけ解消してあげて、熱い気持ちを持ったままタクシードライバーとしての毎日がスタートできるようにサポートをしています。とてもやりがいのある仕事です。

日々の丁寧な積み重ねが社長に繋がる

タクシードライバーだった時は困っているお客さまを助けることが仕事でした。営業所で班長をしていた時は、ドライバーのサポート。人財研修課でコーチをしている今は研修生たちのサポートが仕事です。

結局、国際自動車(kmタクシー)に入社してやっていることの根本は一緒だなと思います。誰かのサポートが性に合っているのかなと感じますね。

どんな立場にあっても「個人をしっかり見る」という姿勢は変わりません。目の前の相手が望むことを見極め、最適な対応を行うことを心がけています。

もちろん私自身も壁にぶつかることがありますし、そういう時はへこたれます。
ですが、困っていると職場の皆が助けてくれますし、一生懸命やっているときちんと評価してもらえます。皆同じ方向を向いて頑張っているという一体感があります。

今後は、人財研修課の中心とし研修課を引っ張っていける人財に成長していきたいです。周りには尊敬できる先輩がたくさんいるので、良いところをどんどん真似していきたいです。

そして、いつかは現場に戻って課長になり、社長となり、営業所でドライバーたちと一緒に仕事をしたいです。

会社好きなんですよね。
もっと貢献できる人間になるため、頑張っていきます。

人財研修課の皆さんとの一枚。