タクシードライバーに転職して成功した体験談「収入をキープしつつ趣味のトライアスロンを楽しめます」

PROFILE.
原田(はらだ)さん。タクシードライバー。板橋営業所。隔日勤務。2016年7月キャリア(中途)入社。前職は会社経営。趣味はトライアスロン。(取材日:2017年7月11日)

今回は板橋営業所に「趣味を満喫しつつ、営業収入(売上)も高い優秀なドライバーがいる」と聞きつけて、インタビューに伺いました!原田さん、よろしくお願いします。

入社してまだ1年なのでそんな偉そうなことは言えませんが、よろしくお願いします(笑)

早速ですけど、1日の営業収入(売上)はおいくらですか?

月によって変わりますが、7万5千円〜8万円くらいです。

(ということは月収は単純計算で50万円以上…)さすがです!新人タクシードライバーの平均営業収入(売上)の5万円を大きく上回っていますね。

国際自動車(kmタクシー)のタクシードライバーに転職した理由の1つは安定して高収入を得たかったからなので、割と数字を追い求めて努力するタイプだと思います。

ちなみに、タクシードライバーに転職した理由は他にもありますか?

はい。趣味のトライアスロンを思いっきり楽しむ時間を確保できるからです。もともとダイエットのために始めた※トライアスロンですがはまってしまいました。

※トライアスロン…水泳・自転車ロードレース・長距離走の3種目を連続して行う耐久競技

トライアスロン!ハードなスポーツですよね。練習時間はきちんと確保できていますか?

はい。隔日勤務というタクシードライバー独特の勤務体系のおかげで1日おきに5〜10kmランニングしたり、泳ぎに行ったりする時間がとれています。タクシードライバーは残業が無いので、仕事を家に持ち帰ることもなく練習に集中できるのも良いですね。

隔日勤務はプライベートを充実させたい方にぴったりな働き方なんですね。

隔日勤務は月に11〜13回乗務を行う必要があるのですが、今月は稼ぎたいなと思えば13乗務にして、大会が近くなると11乗務まで減らして練習時間を確保します。バイクで100kmほど走ったり、友人と合宿を行うためのまとまった時間をとることができるので助かっています。以前、宮古島の大会に出場した際は、5日間も休みを頂けたので国際自動車(kmタクシー)に感謝です。

プライベートを満喫していらっしゃいますね!それで給与も高いなんで羨ましいです。原田さんはタクシードライバー転職当時から稼げていたんですか?

うーん、入社後3ヶ月間は32万円の給与補償が頂けますが、私はそのお世話になったことは無いですね。(※少なくとも月に32万円以上は稼いでいたということ)

すごい!営業収入(売上)を上げて、給与をアップさせるコツを教えてほしいです!

私が心がけているのはアイコンタクトです。

アイコンタクト?

タクシー乗務を始めて日が浅い頃は、長距離を走った方がお客さまに出会う確率が高くなるかと思って普通のスピードでタクシーを走らせていたんです。すると、せっかく手を挙げてくださってもサーッと通り過ぎてしまうことが多くて(笑)

それはもったいないですね。

ゆっくり走ってみると、お客さまと目が合うようになりました。板橋営業所の課長に「お客さまの目を見て話すとクレームが減り満足度が高くなる」と教えていただいたこともあり、アイコンタクトを意図的にとればお客さまを引き寄せることができるんじゃないか?と思って実践してみたんです。するとご乗車いただく回数が増えたんですよ。

アイコンタクトでそんな違いがでるんですね!

効果を検証するために色々試したのですが、例えば停車してお客さまを待っているときと、走行中に目を合わせたときを比較しても後者の方が結果が良いんです。停車しているタクシーの方が乗りやすいと思いますが、不思議なことにお客さまは目が合ったドライバーのタクシーにご乗車されるんですよね。

なるほど!これはすぐに実践できそうなコツですね。

後は、戦略を立てて1日のスケジュールを組むことです。人が多いエリアにタクシーを走らせることが基本なので、時間帯によって異なる人の流れを把握することが重要です。

何だか難しそう…?

個人的な考えですけど、トライアスロンに似通ったところがあると思います。

どういうことですか!?

トライアスロンは水泳、サイクリング、マラソンの3種目を一気に行い、制限時間内にゴールを目指すスポーツです。「最も速くゴールに辿り着くためには、自分の体力をどの種目にどれくらいの割合で配分すればいいのか?」と戦略を立てて臨むところが楽しいんです。

それとタクシーの走り方が似ているんですか?

タクシードライバーも戦略が大事なんです。例えば16時に出庫して翌日の12時に帰庫する場合。16時〜22時までの時間帯を①、22時〜5時までの割増料金の時間帯を②、5時〜12時までの時間帯を③という風に3つに区切り、15.5時間(隔日勤務の勤務時間)という制限時間内に、目標金額8万円を獲得するための戦略を考えます。①の16時〜22時までにいくら稼げたかによって、稼ぎ時である②の22時〜5時にどのエリアを走るかが変わります。早いうちにある程度の営業収入(売上)を得ることができたら、長距離利用のお客さまが多いエリアではなく、初乗り料金が多いけど人が多いエリアに行って確実に金額を上げよう、などです。

エリアによってお客さまがタクシーを利用する距離も異なるんですね。

反対に、②の時間帯にあまり上手くいかなかった場合は、世田谷区(通勤利用のお客さまが比較的多いエリア)で仮眠をとって、翌朝に会社に遅刻しそうで急いでいらっしゃるお客さまをお送りするなどして対応します。なるべく空車の時間をつくらないようにするのも心がけていますね。明け方に六本木から世田谷に帰るお客さまをお送りして、そのまま朝の通勤タイムに世田谷を走れるようにしておくなどです。

本当に戦略が大事なんですね!

やはり稼いているタクシードライバーはみんな自分なりの戦略を持っていると思います。私も同期のタクシードライバーたちと情報交換をしながらあっちに行ったりこっちに行ったりなどして試行錯誤しています。街まで出向いて流し方の勉強会をしたりもするんです。

同期はライバルであり、仲間でもあるんですね。

横の繋がりは大事だと思います。「このお店は駐車場があるし、ご飯も美味しいよ!」などグルメ情報も交換できるので楽しいです。

原田さんは本当にタクシードライバーとしての仕事を楽しんでいらっしゃるんですね!では最後に今後の目標を教えていただけますか?

基本的ですが、無事故無違反!あとはトライアスロンをできるだけ長く楽しみ続けることです。運転も趣味も身体が資本なので、楽しみつつ上を目指していこうと思います。

原田さん、貴重なお話をありがとうございました!