2016年9月8日

【車&ものづくり好き必見】内装のプロフェッショナル「内張り職人」たちにインタビュー!

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国際自動車(kmタクシー)株式会社のプロフェッショナルたち

国際自動車(kmタクシー)株式会社の「整備部車両資材課」には車両の「内装」を専門に行うプロフェッショナルたちがいます。

エンジンや駆動系、タイヤなどを扱い車検や点検を行う「メカニック(自動車整備士)」やボディリペアといった車両の外側を担当する「板金」の仕事は広く知られていますが、「内装」を担当する「内張り職人」はあまり知られていないと思います。

そこで、今回は内張り職人たちの仕事場に潜入し、仕事の魅力を伺ってまいりました!

内張り職人の仕事とは

本日は羽田営業所にある内張り工場の皆さんにインタビューします!早速ですが、「内張り」とは何なのでしょう?


「内張り」はここではタクシーの内装と思ってもらって大丈夫です。車両の内装の修理や清掃などを行うのが私たちの主な仕事です。
・・・と表向きは言っていますけど、要は何でも屋です。「傷んできたから直してほしい」「クッションが悪いから腰が痛い」「シートから変な匂いがする」などの現場の悩みをものづくりの知恵を活かして解決するのが役目です。

具体的にどんなものを扱っているのでしょうか?

車内にある大抵のものですね。座席カバーや背もたれの半カバーなど各種カバーの縫製や、汚れたシートやマットの取り替え、座席のスポンジ修理、ドアパネルやハンドルの張替えなどなど。国際自動車(kmタクシー)はタクシーハイヤーバスの3事業を展開しているので、車種も様々です。実際の作業をご覧いただいた方がわかりやすいと思うので、工場をご案内しますね。

よろしくお願いします!

何から説明したらいいかな。うーん、じゃあこれがさっき言ったドアパネルの張替えです。左が使い込んで古くなった方、右が綺麗に張り替えた方。わかりますか?

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ちょっと色が違うような?

わかりやすいように、ドアパネルの右下に注目してみましょう。足元をよーく見ると、足が当たったりするのでこんな風にごわついてしまうんです。

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それを綺麗に整えてあげるとこうなる。

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あ、確かに!

タクシーに乗って足元の部分をまじまじと見る人はいないかもしれませんが、実はこうした細かい部分が乗り心地や満足感に大きな影響を与えているんです。

足元だけではなく、肘掛けも使い続けると毛が無くなって触り心地がゴワゴワしてしまいます。お客さまにはいつでもふかふかな素材に触れてほしいですから、メンテナンスは必須です。触り心地や見た目だけではなく、匂いも大事なので、パーツを全てバラしてクリーニングに出して、日光消毒。それでも駄目ならオゾン消臭機にかけます。

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細かいところまで内張り職人さんたちのこだわりがあるんですね。ちょっと気になったんですけど、奥でハンドルを持っている方は何をしているのでしょうか?

彼はハンドルのレザーを張り替えているところです。

ハンドルの手縫い作業

もっと近づいていいですよ。ゴムが切れてハンドルが中で滑ってしまっているので直しているんです。

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一周するとこうなります。

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ハンドルって手縫いで作られていたんですね!

地道な作業でしょ?(笑)ハンドルと言えば、女性用のハンドルカバーも現場からの要請で作ったんですよ。これなんですけど。

女性用のハンドルカバー

こういうハンドルカバーって既成品で売っていますよね?

それだとほら、コストがね(笑)限られた予算の中で最高の質に近づけるために色々試行錯誤したんですよ。

どんな試行錯誤があったのでしょう?

まずは生地選びに苦労しました。メーカーからもらったレザーの見本を参考に、ハンドルカバーに適した伸縮性や強度や色をもつ生地を選んでいったのですが、中々見つからないんですよ。一つ候補に上がったのが、加工しやすくて、見た目も中々で、手触りもよい生地でした。でも、いざ試作品を作ってみたら耐久性が予想外に悪くて使っているうちにひび割れしちゃったんですよね。

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こりゃ駄目だ、またイチから探さないとって思ったら部長が「これはどう?」ってどこから探し出してきたのか、ゴルフの手袋に使われている生地を勧めてくれたんです。これが滑らないようによく出来ていて、耐久性もあるしで良かったんです。

へえ〜!生地が決まってしまえば後はスムーズにできるものなんですか?

いや、全く(笑)レザーが決まったら、次は裏地。これもダメだ、あれも使えないと色々探してメリヤスという薄くて伸びる生地がハマると分かったんです。その後も、単純に縫うだけだと強度が保てないので中に芯を入れたり、布地の縦目横目による伸び方の違いを考慮したりと考えることは本当に沢山あるんです。やっと縫う段階に入っても、縫い幅が5mmでも広がるとたるんでしまうので気が抜けないですね。

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一つのハンドルカバーを作るのには内装の皆さんの試行錯誤が詰まっているんですね!

これでどうだ!と部長に持って行っても、うちの部長も技術者だったので基準が高くって絶対に一回じゃOKしてくれないんですよね。妥協ができない。そんな経緯でやっとできたのがこのハンドルカバーです。国際自動車(kmタクシー)には最近女性ドライバーが増えているので、彼女たちが働きやすい環境を作るために私たちもできるだけサポートしてあげたいです。ハンドルカバーを使い始めて数年が経ちますが、まだクレームがきていないので現場からの評価も悪くないと思います。

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内張りの皆さんの努力の結晶ですもんね!ここまで努力されたのですから、やっぱりこのハンドルカバーは今まで作ってきた中で最高の出来ですか?

いいえ。満足は全然できていないですよ。

え!そうなんですか?

この仕事を何十年とやっていますけど、「これで満足」という仕事は一回もないですね。「ここをこうした方が良かったな」って思うことばっかり。完璧だと思ったら職人は終わりです。

か、かっこいいですね〜!

お客さまから選ばれる企業になるためには、ドライバーだけではなく、私たち内装ができることも沢山あります。「乗り心地が良い」という一言でまとめてしまえば簡単ですが、乗り心地を作っているのは細かな工夫の集合です。お客さまの満足のためなら職人として努力は惜しみません。例えばハイヤーの座席の半カバーは、他社がナイロンやポリエステルをメインに使うなかで国際自動車(kmタクシー)は綿を多く使っています。

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どうしてナイロンやポリエステルを使っている会社が多いのですか?

コストの問題が大きいでしょうね。ナイロンやポリエステルは比較的安価で、伸び縮みするので加工もしやすいです。一方で綿は作るのにも修理するのにも手は掛かります。反物の状態から裁断して縫製をする際に、綿はシワになりやすいので細心の注意が必要です。また、縫い合わせた時に柄が合わないと格好がつかないですから、全て手作業で一枚ずつ柄合わせをしながら裁断するので、一度に沢山つくることもできません。

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確かに柄がしっかりと合っています!裁断、柄合わせ、縫製といった工程は内装の仕事の中でも特に技術が必要だそうです

なんだか綿でカバーを作るメリットが無いような・・・。

でもね、お客さまにとっては綿の方が絶対に良いはずなんですよ。通気性、清涼感、肌触りの滑らかさは抜群で、夏は涼しく冬は暖かい。価格は確かに安くはないですが、お客さまの満足度を考えたらここは職人として譲れない部分だと思うんですよね。だから国際自動車(kmタクシー)は綿カバーの既成品を買うのではなく、反物の状態で仕入れて、職人がイチから作ることでコストを下げて高品質を保っているんです。

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こだわりのポイントだったんですね!全然知りませんでした・・・

こういう試行錯誤が大変だけど、面白いところですよ。想像力が試されますよね。何回も言うけど、部長が「低コストで最高を目指せ」と言うから、余計頭をひねんないといけない(笑)できる限り作業時間を短縮して効率的な方法を探し、最高を目指す。これが楽しいんですね。何でもできるから。

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これからオリンピックに向けて新型タクシーも開発・導入されるかもしれないですから、また仕事が増えるでしょうね。改造なんか面白そうだなあ。

やっぱりワクワクしますか?

そりゃあ、自分たちの技術の見せ所だからね。しかも社内でここまで内製化して色々やらせてくれるのは国際自動車(kmタクシー)だけだと思いますよ。うちしかできないという自信があります。

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内装の仕事って、全然知らなかったのですが、好きな人は本当に好きでしょうね!

若い人はねエンジンをいじったりするメカニックに惹かれるかもしれないけど、内張りも良いもんですよ。実態が知られていないだけで、ものづくりに興味がある人にとってはたまらない仕事だと思います。しかも、オイルとかで汚れる心配もないんですよ。僕のつなぎ、これいつも使っているやつだけど綺麗なんだから(笑)とにかく、もっと多くの人に内張りの魅力を知ってほしいですね。

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知らないことが沢山あって本当に面白かったです!本日は貴重なお話をありがとうございました!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

社内で整備をここまで内製化し、タクシー・バス・ハイヤーなど幅広い車種を扱うことができるのは国際自動車(kmタクシー)ならではの魅力です。
次にタクシーに乗る際には、内張り職人たちの心遣いをぜひ感じてみてください。

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