2017年8月31日

地理のスペシャリストでなくても稼げるタクシードライバーになる方法

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PROFILE.
西川(にしかわ)さん。タクシードライバー。国際自動車(kmタクシー)株式会社三鷹営業所所属。班長。2013年1月キャリアに(中途)入社。前職は花屋の経営。(取材日:2017年7月21日)

道を知らなくてもタクシードライバーとして活躍できる理由

タクシードライバーへの転職を躊躇する理由の1つとして「道を覚えられるだろうか?」という不安があると思います。その背景には「道を知らなければタクシードライバーとして活躍できない(稼げない)」というイメージがあるのでしょう。

私は「きちんとした接客能力があれば道を知らなくてもタクシードライバーとして活躍できる(稼げる)」と自分の経験から言うことができます。

あまりお金の話をするのは好きではありませんが、隔日勤務で働く私の1回あたり営業収入(売り上げ)の平均は約9万円です。(※タクシードライバーの平均営業収入は約5万5千円)隔日勤務はひと月に13乗務することができるので、もし毎回9万円ほどの営業収入(売り上げ)があるとすれば、単純計算して月収は70万円近くなります。

高収入をキープできる理由は、私が都内の道のスペシャリストだからではありません。「タクシードライバーはお客さまから道を教わってなんぼ」と言う人もいる通り、お客さまを不快にさせずに、経路を教えていただくことができればどのエリアでも仕事をすることが可能です。知らない道に不安や恐怖を感じなければ営業エリアも広がり、より多くのお客さまをお送りする機会に恵まれます。

もちろん、道を覚えることも大事です。新人教育を行う際は地図で走った道を確認するように言いますし、地理の知識は武器になります。ですが、「道が分からないから稼げない」は違います。では、どうやって稼ぐのか?私の答えは「4つの営業パターンを使い分ける」ことです。

国際自動車kmタクシーのタクシードライバー西川さんの運転姿

「狙う」営業と「繋ぐ」営業

4つの営業パターンとは次のものです。①繋ぐ営業、②繋ぎながら狙う営業、③狙いながら繋ぐ営業、④狙う営業。

時間帯や曜日や季節によって微妙に変化する人の流れに合わせて、この4つの営業パターンを使い分けることが稼げるタクシードライバーになるための鍵です。

一つずつご説明していきます。まずは①の「繋ぐ営業」について。繋ぐ営業を行う場所は主に繁華街です。例えば六本木や赤坂や渋谷や新宿など、エリア内での移動が激しい場所です。新宿から西新宿、西新宿から大久保、大久保から東新宿など、利用距離が短いので1回の営業収入(売り上げ)は少ないですが、人が多いエリアなので一組のお客さまが降車されてから次のお客さまがご乗車するまでの時間も短く、数をこなして稼ぐことができます。

この「繋ぐ営業」の対極にあるのが④の「狙う営業」です。「狙う営業」の対象は、長距離利用のお客さまです。郊外のご自宅まで帰宅し料金が1万円を超えるケースなどです。深夜1時以降の※規制が解けた銀座エリアには「狙う営業」を行うタクシードライバーが多くいます。

銀座には「乗車禁止地区」という平日の22時〜翌1時までタクシー乗り場以外でタクシー利用客を乗せることができないエリアがあります。

例えば深夜1:20に用賀エリアにいる場合、④の「狙う営業」と②の「繋ぎながら狙う営業」の2つの選択肢があります。用賀から銀座まで下道で行くのなら②の「繋ぎながら狙う営業」です。長距離利用者が多い銀座まで行く間に、三軒茶屋や渋谷といった繁華街を通るのでタイミングが合えば、三軒茶屋から銀座付近のエリアに行きたいお客さまをお送りすることができます。つまり実車状態のまま、稼ぎやすいエリアに移動できるので効率的だというわけです。

一方、④の「狙う営業」を選択した場合は、用賀から霞が関まで高速道路を使って短時間で銀座エリアに戻ります。用賀から霞が関までは大体15分程度ですから、15分後には用賀から銀座で営業をすることができます。「銀座に戻るまでの空車時間」を、「長距離利用のお客さまをお送りすること」でペイできれば狙う営業の成功です。

迷った時の正解は1つではありません。三軒茶屋にいた場合、都心は人が多いから稼ぎやすいというセオリーに従って渋谷方面にタクシーを走らせても良いですし、246を渋谷と逆方向に走っても良いのです。すると神奈川県まで高速道路で帰宅するお客さまと出会うかもしれませんしね。

重要なのは、今自分は①〜④のどの営業をしているかを自覚し、臨機応変に使い分けることです。

一段上を目指したいなら「時間と距離の管理」を徹底せよ

8万円の営業収入(売り上げ)未満でしたら、前述の①〜④の営業スタイルをきちんと勉強すれば達成できると思います。しかし、更に上の世界を目指すならば注意しなければいけないことがあります。「時間」と「距離」の管理です。

タクシーでは乗務距離の最高限度が決められています。東京特別区・武三区で365km(隔日勤務)、距離をオーバーした営業はできないことが原則です。

時間制限(勤務時間)と距離制限(365km)がある中、いかに実車率を上げるかがポイントです。私の場合、昼間は70〜80%の乗車率です。月平均で見ると60%は切らないように気をつけています。実車率が50%以下だと営業収入(売り上げ)8万円超えは難しいですね。53~55%ほどあれば9万円に近づくといったところでしょうか。

実車率はかなり重要にも関わらず、見落としている人も多いです。例えばA地点からB地点まで2時間半の道のりで2万円の料金だったとします。これを単純に2時間半で2万円稼いだと思ってはいけません。帰ってくるまでにかかった時間も考慮に入れる必要があります。空車で1時間半かかったとすると、4時間で2万円を稼いでいるので、時間単価は5千円の仕事だったというわけです。

営業収入(売り上げ)7万円の時間単価の基準は昼で3千円、夜で5千円程度ですから、「2万円の仕事だ!ラッキー」と喜んでいるのも束の間、実は平均程度だったということも有りえます。

ちなみに私の場合は、11時の出庫から夜の20時までひたすら繋ぐ営業を行うので時間単価は4000~4500円ほどです。

距離の話をすると更に細かい話になってきますが、私は昼の11時に出庫して夕方までに走行距離100kmで営業収入(売り上げ)約3万円を1つの目安にしています。

どうでしょう?タクシードライバーってけっこうシビアに時間と距離を考えて戦略的に走っているんです。テクニックは他にもたくさんありますし、戦略を考えるのも楽しいんです。

国際自動車kmタクシーのタクシードライバー西川さんの点検姿

タクシードライバーに転職を考えている方へ

稼ぐタクシードライバーになるためのお話を沢山しましたが、最初は「タクシーの仕事を好きになること」が最も大事です。

どんな仕事もそうだと思いますが、仕事をするうえで大変なことや苦労することはあります。そんなとき、「自分はタクシードライバーという仕事のここが好きだから」と思う部分があれば自分を立て直すことができます。

私の場合は、「お客さまとの出会い」が大好きです。「今日はどんなお客さまとの出会いによってどんな場所を走ることになるのかな?」と思うとウキウキします。

80年代歌謡曲の話で盛り上がり、3人のお客さまと六本木から柏まで大合唱しながら行ったことがあります。

「本当はリムジン乗り場まで行く予定だったけど、運転手さん楽しいから成田空港まで行ってくれる?」と初乗り料金の距離が成田空港まで変わったこともあります。

駒込から東京駅までのはずが、会話が盛り上がって「じゃあ千葉県まで!」となったことも。

そういったお客さまとの一期一会の出会いが最高に楽しいんです。この仕事はメンタルに左右される部分も大きいので、ぜひ好きな部分を見つけてほしいと思います。同じタクシードライバーとしてあなたとお会いできることを楽しみにしています!

国際自動車kmタクシーのタクシードライバー西川さんと営業所の同僚

編集後記

インタビューしているこちらが「そんなに話していいの?」と思うほど、稼げるテクニックを詳細に教えてくれた西川班長。通りやビルの固有名詞がバンバン出てきて、「皇居またぎ(西川さん命名)」や「流しの型とオアシスについて」など、これを知ると知らないでは大きな差がつくという話ばかり。書ききれなかった内容については、ぜひタクシードライバーになって西川班長に直接ご質問していただければと思います。

国際自動車ではタクシードライバーの採用を積極的に行っています。
説明会も随時開催しておりますので、是非ご参加ください。

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