新卒入社の元タクシードライバー。ドライバー指導の教材を自作、「クリエイティブ」で業界を加速させる!経営・AI推進課吉田さんが見据えるタクシーの未来
吉田 さん 【 2015年 新卒入社 】
国際自動車 赤坂本社 経営・AI推進課
タクシー業界はAIとどう向き合うべきか
現場経験をベースに業界の未来を考える
現在は経営・AI推進課所属とのことですが、具体的にどのようなお仕事を担当されているのでしょうか?
会社の経営戦略や新規事業に関連して、「どのようにAIを活用すべきか」、その実現性の検証等を行っています。実は新設部署の立ち上げ時のスタートメンバーなんです!これまでは、経営判断のための基礎資料作成を人事や経理が担当しており、専門のセクションがありませんでした。その役割を担う部署として、生まれたのが我々経営・AI推進課です。AIの導入を軸に、自動運転・電気自動車・化石燃料の代替エネルギーなどの分野に切り込み、国際自動車が次の100年をどう乗り越えていくべきか考え続けています。ここ最近は特に、自動運転についての情報収集を継続的に進めているところですね。

新設部署ということで、前例のない仕事が多いと思います…!難しさや、取り組むマインドについて教えてください
今まではタクシードライバーとして働いていたので、「現場での経験」しかありませんでした。ですから、ビジネスの基礎知識を学ぶことから始めていて、正直戸惑うことも多いです。部署は新設で、仕事内容も未知の世界。大変ですが、それゆえにやりがいもあります。そもそも、私のような「現場人」が選ばれたこと自体に大きな意味があると思うんです。ドライバーの体験をベースにDX化していくことこそ、まさに求められていることですから。

確かに。現場を知る方の視点だからこそ見える課題もありますよね。
アイデア先行で考えると「机上の空論」になりがちなところを、現場の目線があることで具体的な検討に繋げられるんです。自分だからこそできる仕事を担当している…そんな感覚があります。
「40歳で個人タクシー」と決めていた?!
まさかの人生プランと心境の変化
少し時を遡って、学生時代のお話と、2015年の新卒入社のきっかけをお聞かせください。
学生時代は理工学部に所属し、遺伝子やバイオテクノロジー、特に薬理学や脳科学を中心に学んでいました。薬を作る研究や脳の神経構造の研究ですね。ですから、同期の多くは医学の世界や製薬会社へ就職しました。私自身も製薬会社を中心に就職活動を進めていましたが、ある時、国際自動車(kmタクシー)のことを知りまして。選考に進んで内定をいただき、入社を決意。決断は早かったです。

急な方向転換から、スピード感を持って入社を決意。どのような心境の変化があったのでしょう?
そもそも、タクシー会社が新卒採用をしていることを知らなかったので。実は元々、人生設計の中に「40歳になったら個人タクシーをやる」という目標があったんです。どんな会社に入っても40歳で辞めて個人タクシーのドライバーになる、と決めていたので、若いうちに始められるなら挑戦してみようと思ったんです。
タクシードライバーへの挑戦が、人生プランの中に!その憧れはどこから生まれたのでしょうか
僕もよく分からないんですよね(笑)。「野球選手になりたい」と思うのと同じ感覚で、漠然と個人タクシーのドライバーになりたくて、そのまま大人になりました。本当に車が好きだったのが、キッカケだと思います。
そんな吉田さんですが、ドライバーの仕事を続けるのではなく職種変更を選んだのですね
心境変化のキッカケ、その一つは子どもの存在。あと3年働けば個人タクシーのドライバーになれる…というタイミングだったんですが、その時期に子どもを授かりまして。もう一つは働き続ける中で「会社のことが見えてきた」ということですね。運行管理者として内勤業務を担当し、会社のことが見え始めると「会社をより良くするために」という一段階上の思考に変わるんです。その思いを実現するためには、現場における仕事だけでは限界があると感じました。内勤に移ることで、会社の役に立てればと。10年も現場にいて職種変更するというのは、結構異例で。ただ、長い現場経験を持っているからこそ、できることがあると思ったんです。

「職種変更」という選択肢は国際自動車ならではの強みですよね。
職種変更は魅力的だと思いますね。ずっとドライバーを続ける…という一つの選択肢に縛られない。いくつかの選択肢があり、輝けるチャンスが多いんです。
自作映像でドライバーを指導!
どんな仕事も、クリエイティブで解決
経営・AI推進課に所属される以前、ドライバーと指導教官を兼任していたと聞きました。その指導の中で、ご自身で制作した動画を使っていたというお話も…!
自身の経験と知識を体系化して、スキルとして伝える方法を探った結果、独自の動画教材が生まれたんです。ありがたいことに高評価をいただき、社内で行われる「ホスピタリティアワード」で「クリエイティブ賞」を受賞しました。経営・AI推進課への異動は、経験を体系化して他者に教える力に期待していただいた結果なのかな…とも感じています。

先ほど、その動画を見せていただきました!内容は「この場面ではこう対応する」といった厳格なルールに基づいており、かなりシステマチックな印象を受けました。
新人向けですから、システマチックであるべきかな…と。ベテランドライバーが長年培った「勘」で実践していることを、新人ドライバーに教えるのはとても難しいんです。「この時は、こう!」とルールで覚えるのが第一歩だと考えました。実践の難易度を下げて、誰にでも分かるように。自身のドライバー時代の経験と培った「勘」を言語化して凝縮したのが、あの動画です(笑)。人によって理解度に差があるという課題、復習できる教材が少ないという課題。ドライバー時代の自分のつまずきや課題感が、この教材を生み出したとも言えます。一番の目的は、あの動画を見た新人ドライバーが「楽しみながら働く」ということです。動画で学んだルールを実践し、売り上げが上がって給料が増える。プライベートが充実すれば、みんな楽しい。その循環が生まれることが、仕事の継続やモチベーションの維持につながります。何よりも、「タクシー」を好きになってほしいですね。
長年のドライバー経験を活かして働く吉田さん。業界の課題は何だと思いますか?
業界全体における課題の一つ、「数字で情報を取る」ということを疎かにしてきた側面があります。売り上げの増加率など、他の業界のようにデータで管理できていない。現場人の経験値をもとに判断することが多い業界ならではの課題だと思います。これからタクシードライバーになる人たちは、「ここから先の未来、どんな業界になるんだろう?」と、きっと不安に感じることがあると思います。そんな人たちに、ちゃんと未来があって、チャンスがあるんだと伝えられるよう日々取り組んでいきたいですね。

その一歩として、国際自動車行っている様々な取り組みは非常に大きな意味を持っていると思います。職種変更やジョブトレーニング(社内インターンシップ制度)という経験は、国際自動車のメンバー全員に明るい未来の可能性を感じていただく機会になります。この会社の強みは、一人ひとりの特性に合った道と選択肢が用意されているということだと思うんです!

本日は貴重なお話をありがとうございました!




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